デイアジ初心者の雑記帳

アジングを中心に、お手軽お気楽な釣りについて綴っています。

徐々に夏へと

2週間ぶりにマイポイントに出向くと、海の様子が違います。

今まで居なかったケンサキの幼魚が入ってきて、それを狙ってかシーバス多数。

沢山見られた小メバルのライズもなくなり、海水温も23℃と急激に上昇。

色々と変化していて、アジが居るのか1からの捜索。

珍しく潮の動きも鈍いため、まずは底をとってから探りを入れてみる。

スローリフトで底から手前表層へ。

アタリがないので表層から手前の底へトゥイッチかけながらフォール。

表層、底層のリトリーブ。

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ざっくり探してアタリが得られない。

ナイトアジングの場合、私はこの時点で場所を見切るか、ネバるかを決めます。

時間と効率を考えるなら、ランガンを選択するのですが、翌日が休暇で、マイポイントの急激な変化が釣りに与える影響と言うのも調べておきたくて、ステイを選択。

数投してアタリが無いと言う事は、探れていないレンジに居るか、そもそもアジが居ないかのどちらか。

当然、潮の流れもアジの捕食スイッチに影響を与えます。

あと、季節的にも産卵期前後のはずなので、おそらく表層近くへ浮いていると予想。

雨上がりで濁りも入っていたので、グローカラーのワームを使っていたが、流れが出て、水の中が見易くなったので、コレもクリアに変更。

こう言った予想と色々な組合せを、その日魚が釣れる状況に合わせて行くのがルアーゲームの醍醐味な訳です。

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ジグヘッド2gをフルキャストし、表層より少し下をリフト&シェイクでステイを入れると、かなり沖で明確なアタリが!

居ました。

メバルのようにコココッ!と言うアタリではなく、コンッ!て激しく短いアタリ。

間違いなくアジです。

意外と力強く引くと思いながら釣り上げてみると、2週間前より一回り大きいアジと呼べる20cmクラス。

自分で考えて釣れた時の喜びは何物にも代え難いものがあります。

さて、問題なのはその後が続かない事。

アジのサイズは良かったのだが、群が小さく警戒されたのか、再び沈黙。

たまたまの事故的なものだったのか…

そもそも沖の表層近くでしかあたらない状況がかなり厳しい。

時間を空けるとまた同じ方向、同じレンジでヒット。

小さな群れで付近を回遊している感じで、回って来れば釣れる状況。

どうやら灯の落ちる場所には入って来ない様子。

3匹目(サイズダウン)を掛けた後、遊漁船が目の前を横切り、アジが散ったのかアタリがなくなってしまった。

レンジが変わったのかと探ってみたが、1時間アタリが得られないので、ここで断念。

何か納得のいかない終わり方であるが、流石に20時間も起きていると眠くなって来たので、納竿とした。

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水温が上がり、メバルが居なくなりつつあるので、状況としては海の中はそろそろ夏。

産卵絡みのアジは難しくなりますが、月末あたりにはカマスケンサキイカが狙えるようになるかもしれませんね。

伏流水を探す

伏流水とは、河川とならず地下水となり海や河口に湧き出る水を言います。

河口部が砂で閉ざされた川では必ず伏流水があり、その出口が海のどこかにあります。

また、川の流れていない谷の延長線上にも伏流水は存在します。

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伏流水の目安としてあげられるのが岩礁帯と砂浜の境目。

伏流水が湧き出すのがかなり沖だと見つけにくいですが、波打ち際に泥っぽい筋が入っていたり、浜の一部がえぐれている場所は要注意です。そうしたところは伏流水がある可能性が大。

伏流水が出る場所には甲殻類やゴカイ類が集まり、結果として良い釣場を形成します。

前回の記事で山からの水の流れを紹介しましたが、それはこの伏流水を見つけ、魚が集まり良く釣れる場所を見つける為です。

伏流水や流れ込み付近がワンド状で、スズメダイやグレ、ウマヅラハギ、ホンダワラなどが確認出来れば、そこはベイトが豊富であり、デイアジに出会える可能性もグッと高くなります。

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干潮時間帯にマップを見ながらの釣場探しをしてみると、見落としている小場所が沢山ある事に気づかされます。

更に何故魚が釣れる場所なのかも理解出来て来ますよ。

 

干潮のゴロタ釣行

普段あまりやらない釣りにチャレンジ。

足場の良い釣場は人だらけで、とても場所確保が出来そうにないので、少しリスクを取り、干潮時間帯に露出するゴロタ浜からのアジングに挑戦してみました。

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この場所は干潮でなければ入れないのですが、沖には本流があるし、すぐ足下にはブレイクもあります。

ベイトも多いのか、割と魚影の濃いエリア。

アジも居そうな雰囲気だと、目を付けていた場所です。

前回記事にしたgoogle earthを基に探し出した場所。

ただ、メバルの魚影は濃いものの、藻場は少なく、結構な当て潮。

アジは回遊があれば釣れるかなぁ…と言う感じ。

しかし、沖には本流、筏とベイトは豊富な様子で70cm以上のマダイが足下を泳ぐ環境。

タイミングを見て入ればデイアジやサプライズゲストと出会える可能性はあるかもしれません。

初場所、上げ潮に入ってからの開始だった為、時間に制限がありじっくり攻略する事が出来ませんでしたが、次回はゴロタ浜の露出時間を見計らって狙ってみたいと思います。

 

釣れるべくして釣れる場所

釣場マップ、ガイドブックなどに掲載される釣場は、多くの釣り人が訪れ、釣果があがり、その結果有名となり、更に人が押し寄せ、釣り荒れて行きます。

そう言ったガイドブック等に掲載された時点で、もはや過去に釣れていた場所になってしまっているのです。

そうなってくると、人が知らない場所を自分で開拓するしかないのですが、闇雲にラン&ガンしてもなかなか良い釣場には巡り会えないものです。

そこで少し考え方を書き留めておこうかと…。

実は釣れる場所と言うのは、釣れるべくして釣れる場所で、ちゃんと釣れる理由があり、それが解れば、有名な場所やアクセスしやすい防波堤の場所取り合戦&密を避け、人知れず楽しめる場所が見つけやすくなります。

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まず、この航空写真。

地名までは言いませんが、まぁ有名な場所ですから、お判りの方も多いでしょう。

そして釣り荒れて魚より釣り人の方が多い場所でもあります。

この写真とガイドブックを見た人は必ずガイドに従って釣り座を確保します。

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さてその場所は本当に釣れるのですか?

その理由は?

ガイドに書いてあったから…

と言うのであれば、考え方を変えてくださいね。

では考え方。

まず、google earthを用意して下さい。

次に写真の場所を探し、3D表示にします。

すると、こんな感じ。

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それを海ではなく陸を見るように回転させます。

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すると、山谷がくっきり見えますよね。

場所選びのポイントはこの谷の位置。

(以前も同じような記事を書きましたが、それよりはgoogle earthの方が解り易いので改めて記事にしました)

 

mfgpajmbstyle.hatenadiary.jp

 

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谷には水が集まり海へと流れこみます。

その規模が大きくなると河川になりますが、河川とならない場所でも山谷がハッキリした場所では、山々の栄養や微生物を含んだ水が海へ流れこむ事になり、結果として魚が集まりやすくなります。

写真の場所は、山裾に港があっただけであり、港があるから魚が釣れた訳ではないのです。

ちなみに、この場所は潮の当るテトラ側の魚影も濃いのですが、実は港内、護岸沿いでも十分に魚は釣れる場所です。

この考えを基に釣場を開拓していくと、案外すぐに誰も知らないポイント発見に繋がったりしますよ。

防波堤の密な釣り場に拘らなくてもよくなります。

誘惑

雨でも釣りたい…それが釣り馬鹿。

日曜の夜、天気予報も雨となれば、釣人は皆無。

難なく場所を確保したが、アジからの反応がない。

また浮き気味な気がする…。

海を観察していると、メバルではないライズ音が沖から聞こえる。

それに、先週まで居なかったカタクチイワシの群も入っている。

そしてそれを狙ったシーバス、コウイカ、エソ、カナガシラなどが、見える水深を泳ぎ、メバルらしき魚が、下から捕食しキラッと光りながら身を翻している。

その中に豆アジの群も表層に発見。

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ここで、迷いが生じる…。

完全表層狙いか???

しかし、このカタクチイワシの層がどこまであるのか解らない。

流石に表層から底層までイワシだらけと言うことはないだろうが、カタクチイワシを捕食できる大きさのアジがいるとしたら、イワシの下の層。

兎に角アタリが出る層を探す為、2.5gのジグヘッドでサーチ。

しかし、メバルが邪魔をしてアジの泳層がわからない。

着底まで56秒もかかれば、単純に表層、中層、底層と言う分け方では、レンジの幅が広すぎる。

その間にも豆アジがライズしたり目の前を左右に走り回る。

経験からですが、こういう時って表層の見えたりライズしているアジに気を取られたら負け!

実はそれより良型のアジってライズの下2mとか、底層寄りの中層にいたりします。

表層豆アジの誘惑を断ち切り、着水30~40秒のちょい下レンジを集中的に探ると、予想通り微かなアタリが出た。

ジグヘッドを1.5gまで落とし、中層を攻めると今度は明確な押さえ込むようなアタリ。

バットから手元までしっかり重みの乗る合わせが決まると、とても気持ち良い。

アジサイズでしたが、やっとアジが釣れました。

アジの泳層を見つけたところで、とうとう雨が降り出します。

当然予測していたことなので、合羽を着て続行。

これをやりだすと、もう立派な釣り馬鹿ですし、病気の域です。

正直、コロナよかよっぽど恐ろしい中毒症状。

たて続けに3匹を追加し、計4匹となったところで、雷が…。

降雨、暴風などは無視して続行できても、流石に雷は怖いです。

釣竿にも表記してありますが、ルアーロッドはほぼほぼカーボン製なので、通電しやすい物です。

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言ってみれば避雷針を持っているのと同じことですから、どんなに釣り馬鹿を自負していようとも、雷が鳴ったら釣りを止めてくださいね。

と言うワケで、とりあえず食べるぶんは確保できたので、豪雨の中帰宅。

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カタクチイワシが入って来たと言うことは、いよいよデイアジングの開幕ですね!

迷宮に入り込まないために

色々なメーカーや、テスターが色々な型や大きさのルアーを、状況により使い分ける的な紹介をしていますが、特に初心者には目に毒だと思います。

と言うのも、1gで釣れなかったら、0.8g。

クリアで釣れなかったらケイムラ、グローと、ありとあらゆる製品が紹介されますが…

例えばジグヘッドの重さが10種類あり、ワームのカラーが10種類あれば、10×10=100通りもの組み合わせがある訳です。

コレに形状の違うワームやジグヘッドが加われば、200種類、300種類以上の組み合わせの中から、状況にマッチした組み合わせを選ばなければならなくなります。

これでは自分で自分の首を締めているのと同じで、何が正しいのかを見極める事が非常に難しくなってきます。

特に経験の浅い方ほどジグヘッドと同じく、ワームの種類や色を絞って、出来る限り選択肢を狭めることが大事です。

私の師匠は2種類のワーム、2種類の色しか使いません。

ジグヘッドも1gと2gのみ。

選択肢は2×2×2=8通り。

コレでほぼ全ての状況に対応しますし、必ず私より良く釣ります。

内訳としては、1.5〜2インチほどのシャッドテールとピンテール、色はグローとクリア。

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必ず目立つものから投入し、そこから魚の反応を見ます。

(ちなみにシャッドテールは強波動で高アピール。ピンテールは微波動で控えめ。)

最初は1番目立つシャッドテールのグローを投入。

アタリがあるけど乗らない場合の選択肢は2つ。

・シャッドテールのクリアに替える

・グローのピンテールに替える

形、色、どちらかの要素を残したまま、ルアーチェンジを行うこと。

もちろん形、色は同じで大きさを変えて行くのもOK。

こうする事によって、どの要素がマッチしているのかを見極め易くなって来ます。

迷路に迷い込んでしまう人にありがちなのは、大きさ、色、形、全てを全く違う物に替えてしまう事。

又、それを何度も行い、結局どの要素が効果的だったのか分からなくなり、どうすれば良いか判らなくなります。

結果、無駄に沢山のルアーを持ち歩き、無駄にローテーションを行い、自ら迷宮に入り込む事になってしまうのです。

師匠も最初は沢山のルアーを持ち歩いていたようですが、ルアーローテーションの意味を考えだしたら、必然的に今の状態に落ち着いたそうです。

釣りも洗練されれば、無駄なものが削ぎ落とされて行くものなんですね。

昼の場所選び

昼間のアジングには常夜灯と言うアジを寄せる要素がないので、釣場の決定に困る事も多いです。

目印も何もありませんから、自分で探すしかありません。

しかしそれを探し当てるまでの道のりは長く険しいものですから、途中で諦める人も多いです。

デイでまず場所を決める基準は2つ。

流れがある場所か、水深のある港内、湾奥。

架空の漁港を例にあげてみましょう

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①流れがある場所

流れがあれば何処でも良いかと言えば、そう言う訳ではなく、やはり彼らも身を隠せる場所が近くにある方が居着きやすいです。

ですから、藻場や瀬、ブレイクなどがある場所が良いですね。

また、ガンガン流れる本流筋より少し外れた反転流や潮の緩む場所が有望です。

②水深のある港内

端的に言うと係留船や桟橋の陰など、彼らが隠れ易く、捕食し易い場所が狙い目となります。

当然、港内でも海藻や流れがある場所のほうが、アジとの遭遇率が上がります。

外から入ってくる潮が当たる場所が良いですね。

③反転流の中のブレイク

反転流の中には餌も溜まります。

昼間、浅過ぎたら警戒して寄らないですが、水深がある場所やブレイクでは、底の方にアジが着く事もあります。

④沖の瀬やブレイク

本流がガンガン流れる時にはあまり攻めません。

理由はリグが何処に流れ、どれだけ沈んだか検討も付かないので……。

沖を狙うのは満潮や干潮、潮が緩むタイミングで、底の地形が把握出来ている場合ですね。

メタルジグでの早い釣り方がメインになります。

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ちなみにですが、アジは根や瀬の潮上に着き捕食する事が多いそうです。

遊漁船もそう言った場所を狙うとの事。

最後に、何故私が波止先端に入らないか…?

餌が留まる、溜まる要素が少ないからなんですね。

漁港を例にあげましたが、何もない護岸や湾になった道路沿いでも同じような条件があれば、アジを探してみる価値はありますよ。

ただし、なかなか夜釣りのように数は出ません。

それがデイアジングですので、ぽこぽこ釣りたい人には向かない釣りです。