私には釣りのホームグラウンドがあります。
正確にはありました。かな…
しまなみ海道にある、見るからに釣り辛い小さな波止。
瀬戸内海は干満の差が激しく、大潮の時など最大4m程になります。
その小さな波止は、満潮だと半分浸かるし、干潮だと水深20cmほどに。
係留船のロープはあるし、根は荒く頻繁に根掛かりするような場所。
なので、いつ行っても釣り人が居ないんですね。
そんな波止ですが、少し沖は砂地だったので、アジの回遊もあり、沢山の魚種が釣れる為、6年近く通い続けました。
最初は人が居ないから…って理由でしたが、四季を通して釣れる魚や海の状況の変化を把握出来るようになって来るので、無くてはならない存在になって行きましたね。
ルアーフィッシング1年生だった私の基礎を作るには、丁度良い場所でした。
干満や潮流の変化も解ってくるので、新しいルアーやタックルを試すのも必ずこの場所でやります。
アジの回遊は少なく、時期にならないと回遊して来ませんでしたが、冬にはメバルが居つく場所で、潮流の向きでメバルの付き場が変わる事などなど、魚の習性についても勉強になりました。
なんの気無しに通っていた波止ですが、同じ場所に通って得られる情報や経験は非常に大きかったと思っています。
他の釣場に行ってもポイントの絞り方や狙いどころが見えてきたりしますからね。
今は、引っ越して通う事が出来ませんが、帰省した時には必ず寄ってみる場所。
アジングだから…とアジだけに拘らず、四季折々の魚と釣場との関係を知る事も、上達への道かな?って思っています。