もうすぐ夏。
水温がぐんぐん上がるこの時季(6月)は、魚の大移動の季節。
岸際から沖の深場へ。南から北へと移動、回遊を始めます。
水温が上がると水中の溶存酸素量が減り、アジに限らず、魚全般が酸素不足を嫌い、より酸素量の多い低水温の場所へと移動するんですね。
絶対的なアジの少ないエリアでは、豆アジすら見かけなくなる時季になります。
そんな夏でもアジングを楽しめる場所が消波ブロック(テトラポット)がならぶ護岸や波止、
又は磯場となります。
波が消波ブロックや磯に当たり砕けて、水中に酸素を取り込むので、こういった場所の溶存酸素量は他より遥かに多くなり、魚にとっても居心地の良い環境が出来上がります。
また、魚が身を隠す場所にもなるので、波止や護岸で冬場に釣れていたメバルが釣れなくなって来たら、こういった場所に移動している可能性もありますね。
さて、アジについてですが、酸素量が多いテトラや磯際を回遊する事があるので、基本的にはそういった場所をランガンしますが、アジを足止めする餌の溜まり場があれば、更に遭遇率は高くなります。
波止先端のテトラで砕けた波が巻き込む場所
護岸のテトラや磯際では足元から数mの場所に出来る泡やゴミが滞留するような場所
そんな場所が狙い目です。
夜間であれば、常夜灯がある場所も見逃せないポイント。
灯りにコイカなどが集まってくる季節でもあるので、それを捕食しに回遊する事も。
アジに限らず、カマスやサバなども回遊します。又、大型の根魚、シーバス、クロダイが潜んでいる可能性もあるので、リーダーは太めのモノを長めにとるようにしましょう。
普通の足場のよい波止や護岸からの釣りではないので、安全装備を揃えてからの釣行を強く強くお勧めします。