近年、釣場でウルメイワシを見る機会が増加傾向にあります。
私が釣りを始めた頃には、瀬戸内海ではウルメイワシは愛媛県の方に行かなければ見られない魚でした。
元々ウルメイワシは暖海性の魚で、マイワシよりも南方に生息する種であるし、私が住む地方では、イワシといえばカタクチイワシでした。
数年前の鹿児島県と全国のデータではありますが、漁獲量も増加傾向にある様子。
ウルメイワシの主食は動物プランクトンですが、春先にカタクチイワシの稚魚、イカナゴ、シラウオの稚魚が湧くと、それを狙ってライズするシーンをよく見かけます。
意外にもルアーへの反応も良く、表層を泳ぐので、サイトで狙って釣れるターゲットでもあります。
食味も良く、鮮度の良いものでは、イワシ3種の中でも随一です。
さて、何故ウルメイワシの話をしているかと言いますと、デイアジングにおいて、一つの指標となるからです。
実は、ここ数年の傾向からの予測ではあるのですが、おそらくウルメイワシとマアジが食べているベイトは、プランクトンを含め、概ね同じものであると思われます。
デイアジングが成立する時には、必ずと言って良いほどウルメイワシのライズを見かけます。
ウルメイワシはマアジと違い、真昼間でも捕食活動を行いますし、基本的に中層から表層を泳ぐ為、水面に波紋を立てたり、ライズが見られるので、存在の有無はすぐに分かります。
そう言った海域にはプランクトンやベイトが多く、夕方16時を回ったあたりから、今度は中層から低層でマアジのアタリが出始めるんです。
先日発見したデイアジポイントでも入釣時にウルメイワシがライズしていました。
勿論絶対ではありませんが、デイアジングが成立するポイント探しの一つの目安とはなりますので、アジ以外の魚の動向にも注目する必要は大いにあります。