日本を、いや世界を代表する三大漁場の一つが、三陸沖海域です。
暖流の黒潮と寒流の親潮がぶつかり、大きな潮目を形成し、そこには大量の餌が運ばれて来ます。
人気のロックフィッシュも瀬戸内海では考えられない程大型に育つところ、また、魚介類の水揚げ量の多さ、魚種の多さを見れば、如何に餌が豊富な海域かがお解り頂けると思います。
これは三陸沖の漁においての話だけでなく、身近な釣り場においても同じ事が言えます。
もう少し小さな規模で見てみましょうか
太平洋側を流れる黒潮から分岐した海流は、豊後水道を北上し、大分県の佐賀関と愛媛県の佐田岬を結ぶラインで遮られ、◯の位置にどんどん栄養豊富な海流が押し寄せて来ます。
それにより、漁場が形成されるんですね。
次に佐賀関と佐田岬を抜けた僅かな海流は、関門海峡を抜けてきた海流と山口県東部で合流します。
瀬戸内海では海流より、むしろ干満による潮流の影響が大きく、大畠瀬戸を抜けて来た潮流とぶつかり、周防大島・上関の沖あたりに漁場が形成されます。
又、周防大島としまなみ海道を往き来する潮流は倉橋島、とびしま海道南岸をかすめる為、必然的に潮流が溜まりやすい環境となります。
更にとびしま海道としまなみ海道に遮られた潮流は、来島海峡を往来し、その流れにより出来る複雑な潮流の影響をうける場所の魚影も濃く、必然的に釣果情報も良くあがる海域となります。
つまり、
・複数の海流や潮流がぶつかる場所
・海流や潮流が押し付けられる場所
・海峡の激流の影響を受ける場所
これらの場所には魚の餌が供給され、魚影の濃い釣場が形成されると言う事なんですね。
そのような場所の中でも更に潮流が溜まりやすい場所を発見出来れば、魚と出会える可能性もグンと上がるでしょう。
もちろん、上記の場所だけでなく、身近な海域でも潮流はありますから、まずは地図で海峡、複数の潮流がぶつかりそうな場所を探してみて下さい。
新しい発見があるかもしれませんよ。