暖冬の影響で水温が下がりきらない瀬戸内海。
これにより、アジングシーズンの開幕時期がまったく読めなくなりました。
わたしの経験から桜前線と同じく、南西方向から岡山県沖にかけて、アジの釣果が出て来ます。
春アジ接岸は産卵の為に入ってくる群れですが、上関では早ければ2月下旬、周防大島で3月。
山口県東部は島や半島近辺にアジが沢山着いていますので、オフシーズンは短いです。
下手したら年中釣れます。
倉橋・江田島はだいたい4月頃開幕。
年間を通して調査出来ていないので、ハッキリはわかりませんが、年によってバラつきがあるようです。
とびしま街道のデータは無いのですが、大崎上島あたりで4〜5月にかけて、釣果情報があがりだし、その2週間後くらいから、しまなみ海道でアジの姿が確認出来るようになります。
下津井は全く読めなくて、梅雨入り前後にまとまった群れが入る事もあれば、産卵の群れが入らないまま、サビキサイズの豆アジが釣れ出す事もあります。
下津井沖に浮かぶ本島は、しまなみ海道と似たような傾向なんですけどね…。
驚くのは東に行けば行くほど、16〜18cmほどのアジまで産卵している事。
釣って捌いてみると、内臓の後ろ、白子や玉子が有ったであろう場所が空洞の個体が結構居る確率が高い事です。
それだけアジの個体数が少ないのかもしれません。
過去のブログでも書きましたが、私が基準としている水温13℃。
今年はそれを下回らずにアジが護岸を離れたので、シーズン開幕時期がいつになるのか非常にわかりづらいです。
常にアジが入って来ているかも知れないと想定し、調査していくしかありませんね。
因みに画像は、2014年と2020年の2月下旬の瀬戸内海表面水温の比較です。
2014年
2020年
第6管区海上保安部HPより
明らかに違うのがお解り頂けるかと思います。
全国的に見ても、暖流が当たらない為、極寒の2月には10℃前後まで水温が下がるのが、瀬戸内海の常識でしたが…。
桜の開花と同じく、アジングシーズン開幕も早まる可能性は高いかもしれませんね。