デイアジングで釣れるポイントには共通点があります。
それは足元にホンダワラが生い茂っている場所。
出典:生物Watching
しまなみでも上関でも、私がデイでアジと出会えた場所には、必ずホンダワラがありました。
ホンダワラにはワレカラなど、アジの餌となる生物が生息している為、アジの産卵場所となり、稚魚の成長場所となります。
そう言った場所を探して歩いていると、ホンダワラが多い場所には、スズメダイとコッパグレが必ず居ることに気づきます。
私は、水面から見える位置に居る彼らが、デイアジ探しの指標となると考えています。
スズメダイは典型的なプランクトン食の魚なので、彼らが居る環境は、動物性プランクトンが豊富だと判断出来ます。
また、グレは雑食性ですが、主に甲殻類や多毛類を捕食しますので、これらの生物も沢山生息していると判断出来ます。
つまり、彼らが居る環境はホンダワラがある可能性があり、アジの餌場にもなり得ます。
よくよく考えてみたら、当たり前の事なのです。
甲殻類も多毛類もその他の魚やプランクトンだって、海藻が生い茂る場所で繁殖するんです。
それも大量に……。
そしてそこから潮に乗って運ばれて行くのですが、アジのように群で行動する魚は、群全体の食糧が確保出来る場所、こう言った大量の餌が湧く場所を見逃したりはしません。
そう考えると、デイでのアジングポイントが絞れて来ませんか?
決して激流、波止先端がベストなポイントではない事もお分かりいただけるかと思います。
ちなみにこのホンダワラ…。
近年、日本近海での成育状況が良くないとの事。
こう言った要素もデイアジングを難しくしているのかもしれません。