日本近海にはアジと呼ばれる魚が8種居るそうです。
市場で一般的にアジと呼ばれるものは
スズキ目 スズキ亜目 アジ科の中の
マアジ属、ムロアジ属、メアジ属です。
まず聞き慣れないメアジ属のメアジ。
メアジは南方系のアジで、目が大きく、エラをめくった所に突起がある事、体側に黄色い縦線が走ることが特徴です。
約30cmほどに成長します。
鹿児島や沖縄では普通に見られるアジで、アジングでも狙えるターゲットだそうです。
背中や鰭の色などはギンガメアジに近いようにも見えますね。
次にムロアジ属。
馴染みがあるのはマアジそっくりなマルアジでしょう。
40〜50cmほどに成長します。
マアジと比較して背が青っぽく、稜鱗がゆるやかであり、断面が丸いです。
尾鰭の付け根に小離鰭がある事が特徴です。
ちなみにこの小離鰭はムロアジ属の特徴でもあります。
ムロアジ属は基本的に沖合いを回遊している為、巻き網や定置網で捕獲されますが、マルアジは朝夕まずめ時に接岸して捕食活動を行うため、ライトショアジギングのターゲットでもあります。
次にムロアジ。
50cmほどに成長します。
体系は細く、背は青っぽい色をしていますが、尾鰭の下側が赤みがかるのが特徴です。
巻き網や定置網で捕獲されます。
鮮魚でも美味しいらしいですが、市場には干物や節として出回ります。
次にアカアジ。
ムロアジ属の中では体高があり、鰭が鮮やかな赤色である事が特徴で、身に水分が少なく、味が良いとされています。
体長は30cmほど。
型はマアジに似ていますね。
こちらも定置網で捕獲されるので、アジングとは縁遠いアジ。
個人的には一度アジングで掛けて食べてみたいアジです。
オアカムロ。
30〜40cmほどに成長します。
アカアジに似て鰭こそ赤いものの、体高は低く、サバに近い体型をしたアジです。
太平洋側で巻き網、定置網で捕獲されます。
アカアジ同様、鮮度の良いものは旨いらしいです。
クサヤモロ。
30〜40cmほどに成長します。
伊豆諸島や小笠原近郊で巻き網、定置網で捕獲され、クサヤの原料や釣り餌として利用されます。
身質は水っぽい為に鮮魚としての認知度は低いです。
モロとの違いは口床内後部が白っぽい事。
モロ。
クサヤモロに似ますが体長は25cmほどにしかなりません。
こちらも水分が多く、干物や釣り餌に利用されます。
一般にアジと呼ばれる中では1番マイナーな存在ですね。
最後にマアジ属マアジ。
アジングの対象と言えばこのマアジ。
沿岸居付型のキアジと沖合回遊型のセグロと言われますが、DNA鑑定上同じ種です。
見た目は全然違うし、不思議な魚ですよね。
ちなみにスーパーでアジの開きとして売られている物はノルウェー産の大西洋マアジである事が多いそうです。
他にも地中海には4種程のマアジが居たり
ニュージーランドマアジなども居ます。
世界には沢山のマアジそっくりなアジが居るようです。
海外でのAjing人気はどうなんでしょうかねぇ?
気になるところです。
※写真・情報「ぼうずこんにゃく市場魚貝類図鑑」様より