ルアーで魚が釣ってみたい。
初心者の方々は口を揃えて言います。
が、申し訳ないですが、限りなく無理に近いです。
ビギナーズラックはあるかもしれませんが、ルアーをキャストした事も、扱った事もない人が、いきなり釣果を挙げられるほど甘くはありません。
自動車免許を取得したから、F1マシンを運転したい。
バットを買ったからメジャーリーガーからホームランを打ちたい。
そう言っているのと変わりません。
でも、釣具を買ったら誰でもルアーを投げれるじゃないか。
と言われる方も居ます。
では、そのルアーをキャストして回収するまでに
海底地形
ルアーの着底
潮の流れ
沈下速度
操作時の浮き上がり
フォール姿勢
ターゲットがアタってくるタイミング
などなど、これらを理解出来てキャストしていますか?
時間を変えて同じ場所でキャストしてみれば解りますが、上記の海底地形以外、まったく同じ状態、条件と言う事はありません。
満ち潮、引き潮でも違うし、根掛かりの多い場所でボトム付近を狙わなければならない時もあります。
その時に自分の操作しているルアーがどのくらいの深さで、どんな動きをしているのか解らなければ、狙いの場所を外したり、根掛かりが頻発したりします。
これを理解出来て初めてスタートラインに立てるのです。
これは、どれだけ海に出かけ、どれだけキャストしたか、また失敗や悔しい思いをして来たかに寄ります。
その上で形成される感覚的なものが絶対に必要なものなのです。
要は学生の部活と同じで、試合に勝つための練習。
フィールドで釣る為の練習が必要なのです。
安定してルアーで釣る人は、それだけの経験を積み、努力し、常に探究心を持って海に向かう……そう言った人なのです。
コロナでやることがない、だから釣りを始めたけどルアーで釣りたいとか、そーいった軽い気持ちでTVとかYouTubeとか見て、誰にでもできるやろ?とか思っているのであれば、大きな勘違いです。
私もジグヘッドに(アオムシなど)餌を付けてライトゲームを始めたクチですが、やはりルアーを信用して釣果を上げられるようになるまで一定の時間がかかりました。
自分が準備した道具を信用しきれるまで時間が掛かった事もありますが、やはりこれで釣りたい!そういったモチベーションをずっと持ち続けることと、釣りたいターゲットの生息域、生態などを勉強することも大事ですし、実際にフィールドに出てターゲットと対峙してみて初めて判る事も沢山あるのです。
最後にもう一つ…。
この感覚的な事は人から教わって習得出来るものではありません。
自分の努力と経験でしか得られないものです。
そこだけは間違わないように…。