釣りをしない人にとって、カサゴと言う魚は高級魚と言うイメージがあるそうです。
事実、市場では¥4000/kg前後で取引されているので高級魚の部類に入るのでしょう。
そんなカサゴですが、釣り人にとっては身近な存在。
居場所を見つければ、必ず釣れる魚であり、あ〜……今日はボウズかぁ……と言う時にもアタリを出してくれる貴重な存在です。
生息域は水深数cmから200mまでの岩礁帯、漁港、サーフのしもり、ゴロタ、藻場と幅広く、夜行性で、昼間は物陰でじっとしていて、陽が陰りだすと餌を探して海底を泳ぎ周ります。
基本的には底べったりな魚で、表層や中層で釣れる事はまずありません。
餌の捕食は大きな口で一飲みにする為、アタリも明確に出やすく、好奇心も旺盛で、目の前にモノが落ちて来たら、とりあえず口に入れてみる習性があります。
出典:旬の食材百科
写真はどちらともカサゴですが、水深のある場所のカサゴは鮮やかな赤色で、沿岸付近のカサゴは黒い体色をしています。
頭が大きく歩留りが悪い為、敬遠されがちですが、甘みのある白身で、刺身、煮付、焼き、揚げと何にでも使えます。
アラからは良い出汁も取れます。
ルアーフィッシングをはじめてみたい方にはオススメなターゲットです。
しかし、このカサゴだけを本気で狙ってみるとわかる事ですが、居場所が特定でき、好奇心も旺盛な魚でさえ、狙って釣るのは難しい場面があります。
そこがルアーフィッシングの難しいところ。
ある程度経験を積んだら、釣り人からは外道的な位置付けにされてしまいがちなカサゴですが、ルアーフィッシングの基本を再確認させてくれる貴重な存在なのです。