デイアジ初心者の雑記帳

アジングを中心に、お手軽お気楽な釣りについて綴っています。

月毎の狙い方

アジングにオフシーズンは無い。

アジングは誰でも簡単に釣れる。

 

と言うのはアジの生息数が他地域と比較して圧倒的に多く、真冬の水温が13℃を下回らない地域だけのお話。

その他の地域では、アジの居る場所を探し、効率良くアプローチする必要がありますし、何かがズレていれば、アタリすら得られません。

又、四季によっても釣り方が変わってきます。

私の通う釣場はあまりアジの多い場所ではありません。

山口県の上関と比較してアジの数で言えば1/10以下です。

そんな場所の月毎の釣り方を私の経験から記しておきます。

 

1月

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季節は真冬ですが、水温はまだギリギリ13℃あたりで、デイもナイトも底ベッタリな事が多いです。

アタリも少なくなり、リフト&フォールより、ボトムシェイキングの方が高反応な事が多くなります。

おそらくベイトはゴカイ類など。

中旬あたりからは全く釣れなくなり、アジングはオフシーズンを迎えます。

アジのサイズ:25〜35cm

 

2月

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完全なオフシーズン

ルアーに反応するのはメバルカサゴのみと言う状態。

 

3月

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まだまだオフシーズン

下旬あたりから気温は上昇しますが、海の中はまだまだ冬。

ちなみに瀬戸内海の2〜3月は水温10℃以下。

 

4月

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早ければ下旬あたりからやっとアジが接岸し始めます。

主に中層からボトムにかけて、浮遊生物くらいしかベイトが居ないので、小さなワームによく反応します。

攻め方としてはゆったりとしたリフト&フォールやリトリーブ。

アジのサイズ:18〜25cm

 

5月

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産卵を意識してホンダワラなどがある場所付近に多く接岸し始めます。

日中は中層に、夜間は表層で浮遊生物を捕食。

産卵のために荒食いモードに入るので、一年で最も釣り易い時期になります。

リフト&フォールはあまり通用しない事が多いです。

経験者が初心者に釣り負ける事もあるくらい思いっきりリトリーブ主体の釣り方が有効になります。

ベイトはアミから小魚まで色々

アジのサイズ:18〜30cm

 

6月

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初旬はまだリトリーブ主体の釣り。

下旬になり、産卵を終えたらアジは口を使わなくなります。

体力を使い果たしたアジはボトムでじっとしている事が多くなります。

あれだけ簡単に釣れていたのに表層で全く釣れなくなり、ボトムでも微妙な反応しか出ません。

居るのに食わない。

おそらく年間を通して一番難しいのがこの時期です。

アジのサイズ:20〜25cm

 

7月

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水温も上昇し、徐々にアジの活性も上がって来ますが、大型の個体はこの時期から沖へ出る為か、滅多に出会えなくなります。

下旬になれば、水温が高くなり過ぎ、ほとんどの個体が沖へ出る為、一旦釣れなくなる時期でもあります。

狙いとしてはボトム付近。リフト&フォールやシェイキング主体の釣り方が有効。

リトリーブもアリですが、逃げるベイトをあまり追わなくなるのか、反応が悪い事が多いです。

アジのサイズ:15〜20cm

 

8月

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水温が高過ぎます。

アジは居ても沿岸付近を生活、成長の場とする豆アジばかり。

小アジ以上は潮通しのよい場所や深場に移動します。

そういった場所でなければ水中の溶存酸素が少ないため、アジには苦しい環境なのでしょう。

狙いはボトム。表層は水温が高い為、水深のある場所でなら小アジ以上が期待出来ます。

アジのサイズ:10〜15cm

 

9月

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海は高水温をキープ。

おそらくベイト絡みでアジも接岸してきますが、限定的。

群が食べるベイトが豊富にある場所に接岸するので、釣ったアジの胃袋から出てくるものも多岐に渡ります。

ベイトやアジ自体の接岸数も散発的なので、色々なアクションで釣れますが、安定はしない時期です。

アジのサイズ:15〜23cm

 

10月

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徐々に海水温が下がり始めます。

下旬になるとターンオーバーが起こり、全層で安定して釣れ始めます。

海水の濁り具合を見ていると、そのタイミングがよく解りますよ。

餌が豊富な場所では昼間も係留船の下に溜まる事も多くなるので、デイアジングには最適な時期です。

夜間も餌場を見つければ比較的簡単に数釣りが可能です。

攻め方はリフト&フォール主体ですが、ベイトが小魚の場合はリトリーブやミドストが有効。

アジのサイズ:18〜24cm

 

11月

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水温がぐんぐん下がり始めますが、アジからの反応は続きます。

水温が20℃を切ってくるあたりから、20cm後半〜の大型が接岸し始めます。

狙いは中層からボトム。

このあたりから、表層に浮遊していた微小生物や小魚が少なくなり、底生生物やエビ類をメインに捕食するようになります。

アジのサイズ:18〜26cm

 

12月

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水温が更に下がり、中旬を過ぎたあたりから、アジからの反応が薄くなります。

釣れるレンジもボトムメインで、数もでませんが、釣れれば大型と言う状況。

ボトム付近をトレースする釣り方、シェイキングからの一発目のリフトにガツンとアタって来る事も多いです。

アジのサイズ:20〜30cm

 

このように年間を通して見ても、アジの釣り方は水温や産卵、溶存酸素やベイトにかなり左右されます。

アジをルアーで釣りたいなら、最低限知っておくべき事なんですが、これらを知らずにアジングの道具に依存するアングラーが多いのも事実です。

ルアーやジグヘッドの選択は、季節によって別れるレンジやベイトに合わせる事が一番大切なことであり、極軽ジグヘッド+ストレートワーム+リフト&フォールだけでは釣れないのです。

ましてアジは回遊魚。

圧倒的にアジの個体数が多い場所でない限り、同じ場所で一年中釣れる事などあり得ないので、どれほど難しい釣りかがお分りいただけるのではないでしょうか?

 

他の魚種でもこのように釣り易い時期、釣り難い時期、大型が狙える時期、数釣りが出来る時期がある訳です。

初心者さんがよく言う「大物が釣りたい」は、こういった事が理解出来ていないから言える事なのですね。

また、人間にとって過ごしやすい季節が、必ずしも狙いの魚が釣れる季節でない事もしっかり理解しておく必要があります。