全くの想定外。
平日深夜に前回の爆風ポイントに入ってみると、何やら海が騒がしい。
よく見ると、今まで居なかった…いや、居たのかもしれないが15cm〜20cmくらいのメバルが水面下50cm以内にびっしり。
夥しい数のメバルがあたり一面に居て時折ライズしています。
それだけ水温が落ち、ベイトが豊富なのか?とも思ったが、逆にこれだけのメバルが平然と水面下に居るのであれば、アジが居ないのではないかと言う不安の方が大きくなる。
この時点でアジが居るならボトムと予測し釣りを開始したが、全く反応無し。
回収間際にメバルがちょろちょろ釣れるのみ。
まさか⁈と思い、表層リトリーブに変更したらアジっぽいアタリが出た。
リトリーブスピードを調整し、水面下20cmほどを引いて来るとアジが6連発。
この状況であれば、誰でも釣れるイージーモード。
正直言って楽しくない…。
贅沢な悩みかもしれませんが、こうも簡単に何のテクニックも必要なく釣れ続くと面白味に欠けるのです。
7匹目が釣れた時点でリリース。
8匹目もリリース。
若干アジの反応が鈍って来たのはリリースした事が原因か?
そう思っていると、アジではないアタリが…。
中層でカサゴのようなアタリが出たが、瞬間的にテンション抜け。
ん?釣れてる???
聞き合わせを入れると急に底へ向けて強烈なトルクが掛かる。
間違いなくハタ系か根魚系。
根に潜られないよう、ロッドでいなして浮かせて来ると、50cmに迫ろうかと言うサイズのタケノコメバル。
出典:三重県漁業協同組合HP
東北で言うベッコウゾイ。
60cmにも70cmにも育つと聞くタケノコメバルですが、瀬戸内の、しかも私がアジングを楽しむような小場所でこのようなサイズを見たのは初めて。
正にモンスターサイズ。
出典:lureNewsR
何とか獲りたいが、タモもなくリーダー6lbでは厳しい。
正直マダイやシーバスより根魚やハタは重量があるので、抜き上げはまず無理。
ギリギリまで寄せてリーダーを掴んで引き上げを試みたが、ラインブレイク。
……。
やってしまった…。
そして直後に気づくフィッシュグリップの存在。
こいつをタケノコメバルの大きな口に突っ込み引き上げれば獲れてたじゃん……。
どんなに悔やんでも後の祭り。
こう言った事があるから釣りは辞められない。
狙ってもなかなか出ない希少な魚である上、瀬戸内海では30cmを超えれば大型と言えるタケノコメバルの規格外サイズを逃したのは、今年の釣行で1番悔やまれる出来事でした。
タケノコメバルとの格闘で、場を荒らしてしまったからか、気を取り直して復帰すると水面下に居た魚の姿が消えてしまっていた…。
まぁあれだけのモンスターがバシャバシャ暴れたらそうなっても当たり前か。
何の反応もなくなり、潮が引いたので納竿。
如何なる時もタモは携行するべきだと改めて思い知らされました。