ダイワ病その②
ローター逆転現象。
この原因はワンウェイクラッチと呼ばれる部分の摩耗、もしくはワンウェイクラッチのベアリング部分にオイルやグリスが流れ込む事により、ストッパーが効かなくなり逆転するというもの。
前者は部品交換(と言っても部品単体で販売してもらえないパーツなので、メーカー修理に出すしかない)するしかありませんが、後者であれば、ベアリング部分の洗浄で復活する事があります。
ちなみにダイワの上位機種にはダイワ独自の防水対策、マグシールドが搭載されていますが、このシールドオイルがベアリングに流れ込み悪さをする事も良くあるそうです。
数万円の防水リールを購入しても自爆的に壊れてくれるんじゃたまったもんじゃありませんね…。
と、言う訳で、ワンウェイクラッチを取外し、パーツクリーナーで洗浄。
若干オイルのようなものが付着しているようにも見えましたが、洗浄後組み直したらほぼ逆転は解消されました。
ほぼ と言うのは100%解決しなかったと言う事。
やはり稀に逆転しそうになる事があります。
色々調べ回ると、どうやらワンウェイクラッチとクラッチリングのアタリが良くない場合に逆転現象が現れるとの事。
実はワンウェイクラッチとクラッチハウジングには上下方向に若干の遊びがあり、クラッチプレートで固定しても、完全には固定されないそうです。
そしてその遊びにより、ワンウェイクラッチがハウジングの中で傾いたりした場合、クラッチリングと面接触しない事により、クラッチが効かず逆転現象が発生するみたいです。
ワンウェイクラッチの断面図
ちなみにダイワのリールのシャリシャリ音も、クラッチのアタリが原因で発生しているとのこと。
と、言う事で、このワンウェイクラッチとクラッチプレートの間の遊びを無くすために、0.5mmのシムを入れてみる事に。
これでほぼ遊びがなくなりました。
ちなみにこのリールは2004番。
他の番手のワンウェイクラッチのサイズはわかりませんが、今回装着したシムのサイズは
内径10mm 外径16mm 厚さ0.5mmと言うものです。
この状態でクラッチプレートで固定し、全てのパーツを組み直したら、見事に逆転現象が解消されました。
ダイワがこの部分のパーツを単品販売しないのは、やはりトラブルも多いしアフターメンテナンスで利益を出し易い箇所だから?と疑ってしまいますね。
これで2大ダイワ病が全て解消されました。
この年代の下位機種はボディが樹脂製なので、耐久性や耐摩耗性は決して良くはありません。
しかし、修理不可能となる前に対策が取れれば、まだまだ長く使えそうです。