瀬戸内海、兵庫県付近では春の風物詩としてイカナゴ漁が盛んです。
名産、イカナゴの釘煮などで有名ですね。
そんなイカナゴですが、幼魚はアジやメバル、成魚はブリやサワラなどの捕食対象となり、カタクチイワシと並んで、瀬戸内海では重要なベイトのひとつです。
瀬戸内海全域に生息と言われますが、広島県内では三原瀬戸が有名で、とびしま、倉橋、西側では山口県の周防大島に個体数が多いようです。
成魚の体長は20cm前後。
12月〜5月が産卵期と言われ、海底が砂質、もしくは綺麗な砂泥質の場所に生息、産卵すると言われています。
また、イカナゴは水温が上昇すると砂に潜って夏眠する事でも知られる珍しい魚です。
そんなイカナゴの幼魚はアジにとっては栄養価の高い優秀なベイトです。
このイカナゴの幼魚が発生するのは3〜5月。
3〜8cmほどの幼魚を良く捕食する様子。
明るい時間帯に水面にナブラが発生する事もありますが、イカナゴを追い廻している正体はウルメイワシである事が多いです。
アジもおそらくウルメイワシの下でイカナゴを追っていると思われるので、ウルメイワシの動向にも注目しておくと、まずめ時間帯にアジを捕捉する確率も上がりますよ。
私のデイアジポイント絞り込みのひとつの要素でもあります。
ちなみにこの時期のアジングにおいては、過去の経験から、あまり大きな波動を発生しないワームの方が良く釣れる傾向があると感じています。
イカナゴは尾鰭を盛んに振って泳ぐのではなく、ヘビのように身体をくねらせながら泳ぐので、あまり強い波動が発生しないのでしょうね。
凹凸の少ないストレート系ワームを丸呑みと言うこともよくありますよ。