釣れたメバルから釣場の特徴を読み取る事が出来ます。
先日のメバリング釣行でキープしたメバルですが、色が違うのがわかりますか?
上の2匹はこげ茶色。真ん中と右下は背中が緑がかった黒、左下は赤っぽい色をしていますよね。
実はこの3種類、釣れた釣場がそれぞれ違います。
こげ茶色のメバルはシロメバルで、最初に訪れた激流エリアで釣れました。
しかし、釣れたのは激流部分ではなく、潮が巻き、反転流が出来た場所で、底質が砂で、藻が生えているような場所の表層下から中層に掛けて。
典型的なシロメバルがそこに居て、プラッキングで狙おうとした表層にクロメバルは居なかったと言うことが言えます。
シロメバルは基本的にあまり移動しないため、付近に住処があります。
餌の流れてくるレンジによって釣れる場所は変わりますし、甲殻類や多毛類をボトムで捕食する事もあります。
次回も付近を探れば出会える可能性は高いメバルです。
次に左下の赤っぽい色のメバル。
このメバルも実はシロメバルですが、住んでいる場所が流れのあまりない、内湾の敷石絡みの藻場だったので、擬態色として赤っぽい色をしているシロメバルです。
最後にクロメバルですが、これらはすべて表層で釣れました。
岬状になった場所の潮がよく当たり、流れのある場所で、且つ常夜灯が絡む場所。
クロメバルが寄る条件が揃っていたので釣れたのでしょう。
ただし、次回同じ場所に出向いて、クロメバルが居るかと言われたら、答えはNOかもしれません。
と言うのもクロメバルがそこに居たのは餌が流れて来て居たからであって、必ずしも住処がその場所だとは限らないからです。
どちらかと言うと回遊魚っぽく、群で結構な距離を餌を求めて移動するメバルなので、常夜灯があっても餌がなければ寄り付きません。
そのあたりはアジに似ている部分であり、クロメバルが寄る場所は一時的にアジも寄る可能性が高いと言えます。
また、シロメバルが居た場所も、反転流と藻場があったので、安定的に餌が供給されるなら、アジが長く滞在する場所かもしれません。
これらの情報を基に、昼間に釣場に出向いてみて、地形や藻の生え具合、流れや小魚の有無など、アジの居着きそうな条件を探せば、アジと出会える可能性はぐんと高くなります。
もうすぐ水温が15℃を超えて来そうなので、アジの接岸も近いはず。
それまでに新しく釣場を開拓し、混み合う釣場を避ける準備に励もうと思っています。