業務都合で3年ぶりに上関へと行ける事となり、こっそり釣具を忍ばせ勤務。
夕方から某所へ行ってみると、貸切り状態。
干潮周りで潮位は低いが、アタリは頻繁にあるし、何より明るい時間に係留船の下に20cm超えのアジの群が見える。
さすが上関…魚影が違う。
1.5g→0.5gとアプローチしてみるが、警戒しているのでしょう。
ジグヘッドをフォールさせてみると、群がブヮ〜っと散って行く始末。
余計なプレッシャーをかけてもいけないので、明るい間は見切りをつけ、常夜灯が効きだしてからに期待。
しかし、事はそう上手く行かないもので、常夜灯が効きだしたら逆にアタリが激減してしまった。
さて夜間にもう一仕事がある為、一時退散。
22時30分。
業務終了となり、リベンジとばかり友人を呼び出し、もう一度上関へ向かう。
次は私がよく通っていた場所で、波止中腹にブレイクがある鉄板ポイント。
到着してみると、時代の流れか常夜灯が全てLEDに替わってしまっていた…。
地元友人の話では、最近この場所は全然ダメで釣り人も居ないとの事。
確かに先客が波止先端に1人居るのみ。
良く知るポイントなので、最初から2gでブレイクのボトムから探るが、メバルしか居ない様子…。
このボトムから……が間違い。
過去の実績から、アジはブレイクのボトムに居ると言う固定観念のもと釣りを展開してしまっていた自分。
コレは非常に良くない。
釣れないどころかアタリすら得られない。
上関でもこの状況か…
少し諦めモードに入っていたが、夕方入った場所でアジを目撃しているので、同じ海域でも更に条件の良いこの場所に居ない事ある???
疑心暗鬼のまま続行していると、遂に根掛かり。
時刻も0時を回り、気持ちの糸も切れた。
諦めて片付けようとしていると、隣で釣っていた友人のドラグが鳴り響く!
マジか!?
上がって来たのは20cm超えのマアジ。
居ますやん💦
友人も諦めて極軽ジグヘッドで、表層に見えるシーバスを狙っていると釣れたらしく、また、興奮してどのレンジで何をしたかも忘れてしまったとの事。(←釣り人あるある)
しかし、これでアジが居る事、表層で釣れた事と言うヒントが得られた。
勿論続行した事は言うまでもない。
0.5gのジグヘッドを結び、風を利用しドリフト。
1m以上沈めないように時折トゥイッチを入れると小さなアタリが!
アワセを入れるとガンガン走り出す魚。
重さもあり、スピードもある。
サバか?
抜き上げると23cmのアジ。
コレでアタマの中で攻略法が整理された。
・レンジは表層
・ステイはNG
・継続トゥイッチが有効
・明暗の暗部
・0.5g以下
・最初のカサカサした小さなアタリに即アワセ
パターンを掴み、そこから7連発。
リリースしていた友人もキープするとの事で、3匹追加。
気づけば時刻は2時前。
流石にもう納竿としないと、翌日以降に影響する……。
久々に会った友人と話しながらの有意義なアジングを楽しみ、2時で納竿とした。
帰りながら考えたのは、やはりアジが居ると解っているエリアと、半信半疑で攻めるエリアとでは明らかに攻略の仕方が違ってくる。
アジの数が多い場所だからこそ気づける事が多い。
今回のような状況がアジの少ないエリアだった場合、小さな群が回遊して来たタイミングに合わなければ、アジが表層に居ると気づきもしないでしょう。
そこから順にボトムへとアジの居ないレンジを探り、この場所にアジは居ないと判断してはラン&ガン…となっている可能性も……。
群の規模が大きく、多いからこそ、頻繁な回遊があり、手早くアジの居るレンジを探り当てることが可能となります。
この差はとてつもなく大きい。
日本全国津々浦々。
何処でもアジは居るし釣れるなんて嘘っパチも良いところ。
さて、帰宅したのが5時前。
前日起床が4時なので、25時間も起きている。
折角釣ったアジなので、下処理まで実施。
今晩は刺身と塩焼きにしよう。
捌いてみると、上関のアジにしては脂がのり、血合がピンク色。
産卵前後で内臓の後ろが空洞。
表層に浮く時期ではあったようだ。
アジの多い地域で得られたヒントを基に、広島県でどこまで通用するか試してみる価値はある。
広島エリアが産卵期か不明ではあるが、ひょっとしたら小規模な群で表層回遊していたりする???
同じ釣り方で効果が出るのかも…?