釣場に着いて一番にする事は、その釣場の状況把握だと思います。
良く釣る人と言うのはキャストをする前に、必ずコレをするんですね。
昔、師匠が教えてくれました。
①海全体を見る
②風を感じる
③耳をすます
コレだけで、7割くらいの状況が把握出来るそうです。
感覚を研ぎ澄ませたエキスパートと呼ばれる人達には、雰囲気や気配と言ったモノを感じ取る事が出来るのでしょう。
海全体を見るのは、視覚的なものですが、ピンポイントでアソコにメバルが見えるとか、キワにカワハギが居るとか、そう言った事ではなく、もっとざっくりとした潮色、潮流、潮目、しもりや海中の障害物、藻などだそうです。
だいたい魚種毎に居着く場所なんてのは何処の釣場も似たようなものなので、注目する意味はあまり無いそうです。
それよりも潮の色や流れの方が大事なんだそうです。
次に風を感じるのは、狙った場所にルアーを通す立ち位置を決めたり横風を極力避ける為、又、風の温度や湿度などを感じて、極端に冷たければ魚の活性に影響しないか、湿気が多ければ気圧が下がって魚が浮きやすくなっていないかなどを疑うそうです。
もちろんウィンディサイドも意識します。
向い風ならベイトが寄せられて足元でも釣れますし、追い風ならポイントが沖に出来る事になります。
最後に耳をすます。
コレは素人でもわかる事なので、必ず実践してもらいたいのですが、表層にエサが多く、魚の活性が高ければ、ライズが起こります。
夜釣りなどでは波の音に混じって、暗闇からパシャ!ピシャ!と音が聞こえて来ますので、聞き逃さない事が重要です。
コレは魚が表層を意識しているヒントになるので、ボトムを攻める事の多いアジングでも、表層から攻めると言う判断も出来ます。
上手くやれば、プラグでアジを釣る事も可能な状況です。
逆に静まり返っているならば、中層から下を集中的に狙う理由にもなります。
これからの季節、メバルが接岸して、プラッキングや表層のただ巻きなどが通用する一つの条件として、このライズがあるかないかも重要になってきます。
メバルがボトムべったりの時にプラグを流すと釣れる確率はグンと下がりますからね。
釣場の状況を五感をフルに使って感じ取る事が好釣果への最初の一歩でもあります。