初心者?いや、もう初心者とは…
そんなFと胴突き仕掛けのウマヅラハギ釣りへ。
開始早々にロッドが折れると言う事故が発生。
いや、正確には折った…。
胴突き仕掛けはオモリを着底させて、仕掛けが海底付近にあるので、根掛かりの多い場所では気をつけなければなりません。
まず、初心者や素人がやってしまうのが、狙いの場所に投げた後、底を取らずにベールを返し、ラインの放出を止めてしまう事。
これでは仕掛けが必然的に手前に寄って来てしまう訳です。
水深があればその分手前へ、当て潮なら更に手前へ。
堤防や護岸の基礎には必ず敷石が入っていますので、当然根がかりします。
キチンとキャストした先で底を取る。
ラインを少しずつ引っ張らない程度に放出し、キャストした位置の真下に着底させる。
これが最低限必要なスキルです。
根掛かりは仕方ないにしても、その後ロッドを思いっきり曲げて引き抜こうとする行為は完全にアウト
絶対にやってはいけません。
100%とは言いませんが、ロッドを折りに行っているようなもの。
「地球が釣れた!」
Fは、ふざけ半分だったのでしょうけど、思いっきり煽って確実にベリーに負荷の掛かる曲げ方をした。
それは止めた方が良いと言おうとした瞬間、パシッ!!と乾いた音が響き渡る…。
隣でエギングしてた兄ちゃんも、フカセ釣りしてたオッちゃんもみんな注目。
私は思わず目を逸らせました…
釣人としては最もやってはいけない行為。
根掛かった場合は、ロッドとラインを一直線にして、ロッドを曲げない、負荷が掛からないようにして引き抜くのが常識。
更にラインが太く、強度のあるものであれば、リールのスプールを押さえて引っ張るのもNG
理由はラインローラやベールに負荷が掛かる事と、ラインを締め付けるために、スプールに巻いてあるラインにまで食い込み、最悪ラインの放出が不可能となります。
こういった場合は、ラインブレーカー等を利用し、根掛かりを解消します。
このあたりの道具の扱い方、物理的な負荷の軽減を意識していないと、釣具は簡単に壊れます。
私から言わせればリールは精密機器ですし、ルアーロッドはカーボン製なので、硬く脆い素材です。
少しの傷や負荷により、いとも簡単に破損してしまいます。
これは何も安いロッドだからと言うわけではなく、高価なロッドでも同じ事。
むしろ高価なロッドの方が高感度、高操作性を重視している為、破損し易いです。
要は使い手の問題。
どこまで行っても折れないロッドが有れば良いのでしょうけど、そんなロッドは存在しません。
自分の道具の限界を知って扱う事も釣りの技術の一つですよ。