デイアジ初心者の雑記帳

アジングを中心に、お手軽お気楽な釣りについて綴っています。

海水の濁りとプランクトン 2

春から夏に向けて、表層から少しずつ栄養塩、植物プランクトンが消滅して行く訳ですが、これは水温、気温上昇が続く限り、継続します。

表層の水温はどんどん上昇し、底層の冷たい水と混ざり合う要素もないので、最終的に底層以外は、栄養塩もプランクトンも居ない死の海に近づく訳です。

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夏場に海水の酸素濃度が下がるので、魚はより快適な沖の深場に出ると言われますが、餌となるものがなくなる状況もその一因なのですね。

さて、そんな状況になったら釣りなんて絶望的じゃないか、と思われるでしょうけど、例外条項が発生する事があります。

その例外とは、大雨、台風。

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大雨が降ると、丘から大量の栄養塩が海に運ばれます。

つまり、一時的に河口付近や丘から水が流れ込む場所に、植物プランクトンが増殖する要素が出来上がる訳です。

なので、こういった場所は大雨後、2、3日安定した日照があれば、チャンスとなります。

次に台風。

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こちらも雨を伴い栄養塩が運ばれる事もありますが、海が荒れて、底からひっくり返される事により、海底付近の栄養価の高い海水と、表層のスッカスカの海水がシャッフルされます。

一時的に全層が富栄養状態になるので、植物プランクトンも増えやすくなります。

メバルやアジを追っていると、梅雨時に一瞬活性の高い状態に当たったりしますが、このような状況に加え、ベイトフィッシュなんかも入って来ていたら、パラダイスみてぇな環境が出来上がる事になるんですね。