過酷な条件になればなるほど、釣人の数は減ります。
最近は特にそういった環境で釣りをする事が多く、色々と装備について、見直す必要が出て来たなぁと感じている。
見直そうと思っているのは主にロッド、リール、そしてレインウェア。
まずはロッド。
雨の中で使う事を考えると、愛用しているコルクグリップのロッドは滑りやすい。

濡れてしまったら、明らかにEVA素材のグリップの方がしっかりと握り込めます。
ロッド自体は雨に晒されても機械的な不具合が出るものではないので、使用後にキチンと拭き上げ、ガイドや金属部分の腐食にさえ気をつければ問題はありません。
問題となるのはリール。
リールは精密機器。
防水対策をしてあるリールでも、完全に水の侵入を防げる訳ではありません。

例えばダイワのマグシールドはピニオンやクラッチ周りからの水の侵入は防げても、エンジンプレートやエンドキャップからボディ内部への水の侵入は100%防ぎ切る事は不可能です。
技術の進歩により、防水機能非搭載の機種でも上方向からの水にはある程度は耐えられる構造にはなっていますが、上位機種よりは品質や組み付け精度から、明らかに浸水率が高くなります。
雨に加えて、風が強い場合、キャスト後にロッドを下げて極力糸ふけを出さず、ラインを水面に落としてから、ゆっくりラインを送り出しますが、その時のリールは下向きとなる訳です。
そうすると、エンドキャップ、ハンドル、ローターとボディの隙間から雨水が入り込むので、浸水率はかなり上がってしまうんですね。
こういった状況でリールを使い続ければ、内部のギアやシャフト類に錆が発生したり、グリスが固まり、最悪の場合、ハンドルが回転しなくなる事もあります。
ハンドルを回してザラザラ、ゴロゴロ言うようになったり、回転が重くなって来たな…と感じたら、それは錆やグリス硬化の前兆です。
すぐにメンテナンスする事をオススメします。
リールの防水対策はまた別記事で書いてみたいと思います。
最後にレインウェア。
現在、上下別々になったレインウェアを使っているのですが、ロング丈のレインコートの方が使い勝手が良さそうです。

と言うのも、私はタックルバッグとして、ライダー向けの少々の雨にも耐えられるウエストバッグを肩から掛けて使っているのですが、完全防水ではありません。
片付けにも影響するので、極力濡らしたくはないのですが、レインコートにすれば、タックルバッグを掛けたまま、すっぽりカバー出来そうなので、手持ちの長靴と合わせれば色々便利になりそうだと考えています。
過酷な環境を経験すると、色々自分に最適な道具ややり方が見えて来ますね。
何でも良いと思っていたレインウェア一つでも、実際に使用してみると色々考えさせられるものです。