常夜灯に集まるアジ。
今回は、常夜灯の光の届く距離とタックルについて書いてみようと思います。
アジング=夜の釣り、常夜灯下での釣り。
それはアジングの黎明期から今日まで不変です。
私がアジングを始めた15年程前の世間で言われる標準的なアジングタックルは下記の通り。
7ft.前後のライトロッド
フロロカーボン0.5号(2lb)
ジグヘッド1g前後
では2025年現在はどうか。
6ft.前後の専用ロッド
エステル0.2〜0.3号(0.9〜1.4lb)
ジグヘッド 0.5g前後
ロッドが短くなるのは感度を上げる為。
ただし、飛距離は出せなくなります。
ラインを細くするのは飛距離を出す為。
そして材質が変わったのは感度を上げる為。
ただし、ラインの寿命は極端に低下。
ジグヘッドの軽量化はスローフォールを実現する為。
ただし、飛距離は落ちます。
結局何かを犠牲にしつつ感度、感度となって来ているのがアジングの現実なんだと思います。
しかし、大雑把に言えば、アジングで狙える飛距離、攻略可能な射程距離と言うのは、今も昔もそこまで大差無いわけです。
その中で感度を上げ、少しでもアタリを拾いやすくスローフォールが絶対…と言った偏った考えのもと成り立っているのが現在のアジングなわけですが…。
釣場環境と言うものに目を向けると、この15年で随分変化して来ました。
気温、水温、黒潮蛇行など、色々言われはしますが、最も大きな変化の一つは、照明ではないでしょうか?
我々釣人からしたら、常夜灯がLEDに変更された…と一言で済まされがちですが、ここに大きな落とし穴があると考えます。
まず、LEDの光って凄く明るくないですか?
例えば最近のクルマのヘッドライトはLEDのものも多く、昔の標準ハロゲンライトよりも圧倒的に明るく、遠くを照らします。
当然、それを常夜灯に採用する訳ですから、光は海の中でも結構な範囲を照らします。
白色水銀灯、オレンジ色ナトリウム灯、そして蛍光灯の光と比較しても、圧倒的にLEDの光は遠く、深くまで届くのです。
コレがアジにどのような影響を及ぼすか。
ここを考える人ってまだまだ少ないと思うんですよね。
アジは光に集まる習性がありますが、同時に明る過ぎる場所を忌避する習性もあります。
あからさまに明るい場所には出てこないと言う事です。
なので、昔からアジは明暗の境を釣れと言われますよね。
そう考えると、現在主流となっているLEDの光の明暗の境って何処になるのでしょう。

キャストの飛距離が変わらないなら、探りきれていない可能性も出て来ます。
堤防先端常夜灯下より、やや離れた暗い位置の方が美味しいポイントが形成されている可能性もあります。
逆にナトリウム灯の光の明暗の境は何処になるのでしょう。

飛距離が出なくても勝負になる。
常夜灯真下が有利。
最初にタックルと攻略範囲についてお話ししましたが、LED照明の場合、明暗の境が遥か遠くに形成されてしまい、射程圏内にアジが居ない可能性が出てくると言うことが解ります。
「照明がLEDに変わって釣れなくなった…」
と言う話を良く耳にしますが、この光の届く距離が変わる事によって、射程圏内にアジが寄っていないと言う事を見落としているアジンガーも多いと思うんですよね。
照明が昔のまま、水銀灯やナトリウム灯であれば近距離攻略のスペシャル高感度タックルで良かったかもしれません。
ですが、明暗の境が射程圏外となってしまうと、やはり飛距離が必要になってくる訳です。
飛距離を犠牲にして、あまりにも感度を重視したタックルが主流だった時代は、もはや過去の物となりつつあるのかもしれません。
アジが居るところへリグが届かなければ勝負にならないですから…。
少なくとも私は1番軽くても1.5g以上を常用しますし、他のアジンガーと並んでの釣りでも明らかに遠く深く探れます。
人が釣れない、アジは居ないと断言する場所でも、案外アジって居るものなんだなぁ…と思わされる事は多々ありますよ。