表層にいるアジをジグ単で攻略するためには、軽量で沈下速度の遅いリグが必要となりますが、軽量にすればするほど、リグの存在感が失われ、又飛距離が出ずに攻略範囲が狭まります。
逆に存在感や飛距離を得るためにリグを重くすれば、沈下スピードが速すぎてアジの居るレンジを外してしまいます。
産卵時期の浮いてるアジを攻略する為に、私は以下の方法で対処しています。
①1g〜1.5gジグヘッド+エステル0.4号
リグの操作感が得られるギリギリ軽量なジグヘッドの使用。
【デメリット】
攻略範囲が狭く、アジが手前に寄っている場合に限られます。
ラインを細くすれば操作性、飛距離は上がりますが、流れ藻やゴミへの接触、大型が掛かった場合に切れる可能性も上がります。
予備スプールに巻いて持ち込むことも可能ですが、リグを組み直す手間が増えますし、荷物も嵩張ります。
②1.5gジグヘッド+PE0.2号
リグの操作性を維持しつつ、PEの浮力を利用して沈下速度を押さえます。
【デメリット】
ライン(スプール)交換の手間が増えます。
風が強い時はPEが煽られ、操作感が失われ逆効果になる事も。
③スプリットショットB〜3B+ジグヘッド0.4〜1g
リグの重量を分散させ、操作性を維持しつつ沈下速度を押さえます。
出来れば等重量かジグヘッド側を重くして操作感が得られるようにします。
【デメリット】
ジグヘッドに直接テンションが掛けられないので、合わせ遅れが生じてしまいます。
④フロート5g以下+ジグヘッド0.4g
フロートは中通しでフローティングタイプのものを使用します。
沈下速度は遅く、テンションを掛けていればフロートからジグヘッドまでの距離しか沈みません。
一定層を探るにはベストなリグです。
【デメリット】
リグを組む手間がかかり、中通しとはいえスプリットと同じくジグヘッドに直接テンションが掛かっていないため、合わせ遅れが生じます。
フロートに関しては、Fシステムという選択肢もありますが、重量が増すので、少し強めのロッドが必要になります。
⑤スプーン1.8g+ジグヘッド1g
トラウト用スプーンで沈下速度を押さえつつ操作感を維持します。
【デメリット】
こちらもリグを組む手間、合わせ遅れが発生します。
全てジグ単用ロッド、②以外はエステル若しくはフロロカーボンラインで対応可能なリグです。
私は主に①と②を多用していますが、デイで浮いているアジはスプーンに興味を示すことも多々あるので、ひょっとしたらスプーン単体で釣ることも可能かもしれませんね。