中国の諺にこのようなものがあります。
「一時間幸福でいたいなら酒を飲みなさい。
三日幸福でいたいなら結婚しなさい。
八日幸福でいたいなら豚を殺して食べなさい。
一生幸福で居たいなら釣りを覚えなさい。」
釣りを始めて数年後に知った言葉ですが、そうなのかもしれませんね。
趣味と言うのは色々ありますが、自然を相手にする遊びと言うのは飽きる事がありません。
毎回新しい発見があり、一度として同じ環境、条件と言う事が無いので、それに対応する為に頭を使いますし、まして相手は生き物。
TVゲームのようにワンパターンな事もなければ、必勝の攻略法などもありません。
都度、その時々の自然を相手にする+生き物とやりとりをする趣味は他になかなか無いと思います。
だからこそ考え、挑み、挫け、また挑戦する。
一生賭けても終わりの無い遊びだと思っています。
私と釣りとの出会いは本当に適当なモノでした。
夜勤前の夜に無理にでも起きてなければならない状況でやる事がない…。
そんな時に友人に誘われるまま夜釣りを始めたのがきっかけ。
初めはしまなみ海道をツーリングする目的でしかなかったと思います。
魚釣りなんて、手が汚れるし、ハンドルも臭くなる…とか思って嫌がっていましたが、魚を触らなくても良い便利な道具や、餌では無くルアーで釣れると解ってからは、どんどんのめり込んで行きましたね。
何より釣りたての魚が物凄く美味かった。
もうスーパーで魚が買えなくなるレベル。
それくらいの衝撃でした。
当初、友人の事を釣り馬鹿だと言っていましたが、1年後には私の方が釣行回数が多くなり、逆の立場に…。
それくらい釣りに愉しみを覚えました。
人間の持つ狩猟本能なんですかね。
待つのではなく、こちらから掛けに行く釣りは爽快です。
だからこそアジングに拘っているんだと思います。
今になって思えば、この時釣りを教えてもらった事には本当に感謝。
あの当時、10年後の自分がこんなに釣りを愉しんでいるとは想像もしていませんでした。
これは身体が動く限り、一生続けていける趣味のひとつなんだと思っています。