晴天・無風・満潮。
暑さが少し和らぎ、やっと秋の訪れを感じさせる気候ともなると、上記の要素が重なれば、釣人は増殖。
そして猫も杓子もエギングへと流れるこの季節には、魚を釣るより場所の確保の方が難しくなります。
そんな季節に釣果を出すための条件。
それは、誰もやらない時を狙うこと。
降雨・強風・ど干潮。
陽もまだ高く、常夜灯などついていない時に上記の悪条件にも関らず、釣場を目指す。
予測通り、釣人は皆無。
難なく釣場確保。
ど干潮でも潮さえ動けば魚は狙える。
雨と強風で釣りにくい状況ではあるが、幸先良く豆アジが釣れたので、アジが居る事は確定。
風が強くなったので、日没までエギを投げる事に。
しかしイカからの反応は全くなし。
曇り空のお陰で日没を待たずして辺りが暗くなってきたので、アジングを再開。
ボトムから2段リフト→フリーフォール→テンションフォールで違和感が・・・。
合わせると結構な重みが乗る。
豆ではない。
寄せて来て確認できたが20㎝オーバーのアジだ。
ところが抜きあげでバラし。
正直困惑。
何故なら、今日は豆アジの数釣りで、開いて天ぷら・・・とか呑気に構えていたので、ラインが0.25号。
この時間で20㎝を越えるなら、下手したら尺も狙えるかもしれない。
そうなると、0.4号くらいを持ち込むべきなのだが、あいにく今日はアジングタックルは細糸ONLY!
回遊魚はこれがあるから怖い。
いや、備えていない自分が悪い…そして激しく後悔。
20㎝中盤のアジをラインブレイクしない様に恐る恐る拾っていくが、1匹1匹に慎重にならざるを得ない。
ファイトタイムが延びると主導権を握られ、3回ほどのバラしもあった。
また、この場所は、何故か活性が高いメバル。
時々アタックしてくるので、釣れてしまうのだが、アジとは違ってスピードは若干弱いがトルクがある。体高、幅もあるので不安を抱えつつも、なんとか対応する。
そうこうしてたらカマスの群も入って来たらしく、アジからのアタリも激減。
カマスの中でも良いサイズを塩焼き用にキープし、誰もやらない時フィッシングを終了とした。
その後、雨もあがり、風は少々残っていたものの、釣人がちらほら出現。
それを横目に満足の行く釣果をあげ、さっさと切り上げて帰宅する私。
不利な条件ばかりが重なってはいたが、上げ潮と夕まずめ、曇天という効果にも助けられ、納得の行く釣りが出来たので、日頃のストレス発散にも良い釣行となりました。
20㎝中盤のアジが釣れ始めたってことは、ここから冬までがアジンガーの勝負期間。
昨年は釣れなかった尺越えを、今年は達成したいものです。
追記:ここは昨年全くアジが不発だった場所だが、毎年アジの接岸場所は変化しているようです。
上関の釣り人がアジは毎年決まった場所に出現すると言っていましたが、それはアジの群が圧倒的に多い地域だから、そう錯覚しているのかもしれません。
しまなみ海道北部や、今私が通っているエリアでは2年続けて安定して釣れる場所は皆無です。
毎年、海の状況を見ながら、過去の実績に捉われずに頭をリセットして臨む必要がありそうです。
特にこの時期はカタクチイワシの動向に左右される事が多いので、昼間にベイトを発見追跡し、マズメにイワシの入りそうな場所を狙うのが勝率アップのカギかと…。