誰でも釣りに行けば釣りたいもの。
釣場には、その欲求が冷静な判断を狂わせ、構想(妄想)していた釣りを展開出来ない誘惑が沢山有ります。
今回は私自身への戒めも含め、そんな要素を紹介します。
予定してなくても空いていれば誘引されてしまう悪魔のスポット。
【防波堤先端】
漁港を荒波から守る為に設置される防波堤。
その先端は釣人にも1番人気のスポットで、常夜灯など設置されていればヨダレを垂らして釣人が殺到する狂気のスポットwww
先端に行きたい理由は
①潮通しが良い
②水深がある
③ほぼ全方位独占
まぁ解らなくはないですが、そこが必ずしも釣れるポイントとなるかどうかは環境次第なので、一概にベストポイントとは言い切れない部分もあります。
「先端を制する者が釣りを制する」訳でもないのが釣りの難しいところ。
実際10年以上アジングをしていますが、先端だから爆釣なんてことは数えるほどしか経験していませんし、むしろ誰もやらないような釣場で爆釣な経験の方が多いです。
【車横付けスポット】
車が横付け出来る釣場、もしくは駐車場が近い釣場。
要は荷物を持って距離を歩くのが面倒臭い釣人が選ぶ、釣れる要素が無くとも選ばれる横着スポット。
※これ、意外と多いし、付近の好ポイントを見逃す行為でもあります。
そういった釣場は初心者、ファミリーからベテランにまで散々叩かれまくっているので、釣り荒れている事がほとんどです。
奇跡的にアジが釣れたとしても、再現性は低く地形変化等が無ければアジの回遊ルートの一部でしかありません。
【フェリーや係留桟橋】
桟橋近辺や桟橋で出来るシェード、フェリーが出入りする為、深く掘られた底の地形はアジが溜まるポイントではありますが、基本的にはフェリーの発着する桟橋は運航時間外でも立入禁止な事が多いので、侵入しない方が無難です。
釣果は上がるかもしれませんが、関係者からの通報、逮捕のリスクも上がると自覚しておくべきですね。
立入可能な桟橋もあったりしますが、よく確認してからにするべきです。
1番確実なのは、近くの派出署、出張署、漁協等に聞きに行く事。
ちなみに私は一度だけ桟橋から釣人が警察に連行される現場に遭遇した事があります…💦
最後に、誘惑ではありませんが、釣人の身勝手な思い込みwww
【遠くへ行けば釣れる理論】
釣人が良く言う「遠征」
近場の釣場でマンネリ化、または釣果が上がらないと、決まって遠くの釣場へ行きたがる不思議な習性。
そこに夢と希望を求める訳ですが、現実はそう甘くないです。
結局自分が普段攻略している釣場のほうが、釣果が上がったってことも多々あります。
私のこれまでの経験から言えば、10㎞も離れれば確実に釣場環境は違うし、その場所特有の攻め方、攻略の仕方がある訳です。
それを単発1日で攻略しようだなんて、無茶にも程があります。
釣り番組だって地元アングラーから情報を得て、前乗りして状況を見てから撮影されたものが編集される訳ですからww
私が上関付近に住み、通っていた頃、よく広島から来ました!と言うアジンガーさんと一緒になる事が多かったですが、なかなか沢山釣って帰られる方は少なかったです。
逆に私も上関がダメな時期は、わざわざ江田島、倉橋島、とびしま街道まで遠征してましたもんね。
もちろん貧果に終わる訳ですが…ww
遠くへ行ったのだから釣れるって事はなかなか無いものです。
以上のように釣り人の心理に影響を与える誘惑が沢山あります。
釣りに行くと決まったら、計画を立てる段階から、どのような釣りを展開するのか、その場所に入れなかった、又は釣れなかった場合のオプション、第2、第3のプランまでも練っておく事が大事です。
ココ!と決め打ち釣行をしてしまうと、ピンで狙ったポイントに入れない、釣れない時に上記の罠(誘惑)に嵌ってしまいますからね。
罠に嵌ると釣れないポイント巡りを繰り返す事になり、本人はそれにすら気づかず、迷路に嵌る危険性があります。