元々はシマノが市場に投入したロッドのねじれを極力無くすために、カーボンテープをX状に編み込み、ブランクスを補強するハイパワーXと言う技術。
先端のしなやかさを維持しつつ、ねじれによるキャスト時の精度低下や魚を掛けてからのバットの強さに貢献。
(ちなみにスパイラルXはロッドの基本構造で、補強ではありません)
そんな技術も、今では各メーカーが当たり前のように使っているし、むしろX状に編み込んだ補強が無いロッドは安モノ、そんな風潮すらあります。
特にアジングロッドに関してはバットからベリーにかけて、カーボンテープで補強されたエキストラファーストのソリッドロッドでなければならないかのように製造、販売されています。
しかし、カーボンテープのX状補強が無くてはならないか?と聞かれれば、そんなことはなく、魚を掛けてからは、バットまで思いっきりロッドを曲げてやりとりをしたい人にとっては、別に無くても良い存在です。
私はロッドを思いっきり曲げたい派なので、実はカーボンテープの補強は無くても良いと思っています。
アジングの煽りを受けてしまったのがメバリングロッド。
アジングロッド同様に補強するメーカーが増えた為、従来の気持ち良い曲がり方をしなくなって来ているんですよね……。
今まで、補強がなかったが為に獲れなかった魚は無いし、むしろロッド全体で魚の引きを味わえる方が楽しめる気がしています。
先日、某メーカーの実売価格2000円程度のロッドでキス釣りをしてきましたが、20cm前後のシロギスでもロッドがよく曲がり非常に楽しかったです。
高弾性カーボン、補強されたカッチカチな高感度ロッドがもてはやされる時代ですが、柔らかく良く曲がるロッドも楽しいものですよ。