ここ数年、この時期になると必ず発生する豪雨。
昔は夕立と呼んでいたはずなのだが、いつの間にかゲリラ豪雨と呼ばれだし、今では東南アジアや赤道域の雨季、スコールと変わらない降雨だったりする。
道路は冠水し、交通は麻痺し、公共機関も機能しない。
落雷による電気設備の故障も発生し、何一つ良い事などない。
仕事柄、電気設備に携わるので、余計な心配と仕事が増えるだけだ。
給料は増えないのにね…www
さて、そんな豪雨ですが、一つだけ良いことがあります。
アジングにとっては重要な要素なので、個人的には豪雨と釣果の関係は研究する価値があると思っています。
瀬戸内海ではGW前後から海水温が安定して上昇し始め、それまで生命感の無かった海域にも色々な魚が姿を現し始めます。
この頃からマアジを含む春に産卵期を迎える魚が接岸し、ショアからの射程圏内に入って来るんですね。
6月に入ると気温と共に海水温もどんどん上昇し始め、適水温を外れる冷たい水を好む魚が姿を消して行きます。
更に海水温が上昇すると、適水温を迎える魚であっても沿岸から姿を消す事があります。
それは水温が上昇するにあたって、海水の溶存酸素量が減って行くので、魚にとっては呼吸のしづらい状況となるからです。
まぁ厳密には水温の上昇だけが原因ではないのですが、7~8月にかけては、シャロ―と呼ばれる浅いエリアから一時的に釣り対象魚が消えたりすることはよくあります。
この状況の中で豪雨があると、叩きつけられた雨水が海中の酸素濃度を上げてくれます。
そして山から流れてきた植物プランクトンを餌として動物プランクトンが増殖します。
一時的にですが酸欠状態の海の状況が改善され、餌となるプランクトンも増殖するので、沿岸を離れていた魚も、捕食目的でふたたび現れたりするんですね。
豪雨直後は濁りが入ったり、ゴミが多かったり、水潮で釣りにならなかったりしますが、雨が上がって数日後にシャローエリアに出向くと、思わぬ釣果に恵まれることがあります。
ムシムシした梅雨時は、このタイミングを見極める事も大事ですよ。
釣れない、釣りにならない日の釣行はストレスになりますしね…。