夏の暑い昼間、冬の寒い深夜。
釣人にとっては過酷な環境であり、ガチ勢でも心が折れそうになる季節と時間。
そんな過酷な時間に最も潮が動くと言うのをご存知でしょうか?
潮が動くと魚が釣れる。
世間一般ではそう言われていますよね。
と言う事で、瀬戸内某所の潮汐表を眺めてみましょう。
こちらは真夏、8月のとある2日間の潮汐。
グレーの部分が夜間になります。
見ての通り、干満差は明らかに昼間の方が大きいです。
夏は暑いから夜釣りに限る。なんて人もいますが、意外と夜に潮は動かないようです。
逆にこちらは真冬、2月のとある2日間。
冬は明らかに夜間の方が干満差が大きくなるんですね。
干満差が大きい≒潮が良く動く≒釣れる
≒としたのは必ずしもそうではないから。
潮汐だけみると、夏の昼間、冬の夜間は良さそうに見えますが、水温や気圧なども絡んでくると話は違って来ます。
夏の昼間なんて表層の水温はお湯のようになり、魚は適水温を外れれば摂餌行動はとらなくなりますし、少しでも水温の低い場所に移動してしまいます。
また、冬はその逆が考えられます。
そう言った要素を考慮すると、夏は水温が上がり切らない夜明けから昼前、冬は陽が落ちる頃から数時間が最も釣り易いのかもしれません。
人間にとってもその方が身体にも優しいですしね…。
…ん?コレって人間都合な考えかたかも…。