釣りに最も必要なものは高価なタックルや小手先の技術ではありません。
最も必要なのは釣れる釣場とそのタイミングを見つける力です。
以前も記事にしましたが、道具2割、場所8割。
釣れる場所とタイミングさえ解れば、釣れない確率はグンと下がりますし、釣れる経験値が上がるので、魚を掛けてからのやり取りも上達します。
タックルの良し悪しや何ちゃらリグやメソッドとか技術の話はそれから。
まず安定して釣れないと何も始まりません。
釣れる場所を教えてくれと言われる事がありますが、場所をその人に教えても釣れなかったとボウズで帰る事がほとんどです。
私が通う釣場で、安定して釣れる場所での話ですが、その人は後ほど記しますが、その場所についての情報を持ち合わせていません。
釣れなくて当たり前なのです。
ですが、そう言う人は、その場所に通って経験値を上げようと言う考えすら持たないので、すぐに別の場所を教えてくれと言って来ます。
多分、コレを繰り返しても、釣れるようにはならないでしょう。
釣れる場所だとしても本当に釣れるタイミングと言うのはごく僅かです。
24時間、365日、いつ行っても釣れる事などありません。
釣場には、それぞれに釣れる条件があって、言ってみればナンバーロック式の鍵のようなもので、全ての条件がピタリと合った時に釣れます。
地方によってもばらつきがありますし、TVや雑誌、ネットで得た情報だけでこの鍵が開く事はありません。
①季節、水温
②朝、昼、晩など時間帯
③潮回り、潮位
④満ち潮、引き潮、潮流
⑤風向き、風速
⑥光量、水質
⑦数日前からの水温変化
⑧天気、気圧
⑨回遊の有無(ベイト含む)
なかなか手強い鍵です。
何桁のナンバーロックだよ…と思うかもしれませんが、ルアーで釣るなら当然の事。
0〜9までの数字の中の1つがアタリと言うピンポイントな条件もあれば、その中の1/2がアタリと言うガバガバな条件もあります。
中には何の苦労もなく奇跡的に全てが揃っていて爆釣する時もあるでしょう。
しかし、大概はそんな事はなく、自分で経験して1つ1つ釣れる条件を探り当てて行くしかないのです。
初心者やタックル、メソッド信仰の強い人は、まずそこの意識が足りません。
いや、言い方悪いですが、そこを意識した事もない方がほとんどです。
次々出てくる「釣れる」と言われるルアーを投げれば釣れると言う考えのままだから、何年経ってもそこから進歩しないんです。
そして釣れるようにならないから、また新しく「釣れる」ルアーを物色。
更にはロッド、リール、ラインまで疑いだし、何がなんだかわからない事に。
正に沼…。
残念な事にルアーやタックルと言う条件はこの鍵の中にはほぼ無いんですね。
私はよくホームグランドを持って通い詰める大切さをお話するのですが、それは上記の条件を一つずつ当てはめて行く為の経験と時間が必要だからです。
近場でも市街地近郊でも狙っている魚が釣れる場所なら何処でも良いです。
必ずその釣場釣場で釣れるタイミングが見えて来るはずです。
それが身についたら、他の釣場でもある程度狙っている魚が居るであろう条件と言うのが解って来ます。
あとは残りの条件を合わせて行くだけですので、初場所でも釣れるようになる為の時間がぐっと短くなるでしょう。