真冬は寒過ぎて、釣りに行かないと言うアングラーが多いです。
まぁ毎週釣りをしたい私ですら、北風強風氷点下となると、釣りに行くのが億劫になる事があるので、半分以上のアングラーも行かなくなるのでしょう。
実際に厳寒期の夜釣りは車から降りて5分後には指先の感覚がおかしくなるくらいです。
釣りモノも減り、私の住むエリアではメバル、カサゴくらいしか釣れなくなりますし、2月に入るとそのメバルですら産卵期を迎え、極端に食わなくなります。
そんな時期に、好んで釣りしようなんてヤツはもはや変態の極みですwww
さて、厳寒期に釣りに行かない(行けない?)時に、釣具のメンテをする人も多いと思います。
事実、メンテはしっかりしておく事が大事です。
ロッドであればガイド周りやグリップ周りは海水、魚を触った手などが触れる所なので、しっかり洗って乾かしておかないと、錆が出たり異臭がしたりカビが発生したりします。
真水で洗って乾燥させ保管がベスト。
問題なのはリール。
余裕のある人はメーカーにオーバーホールに出すので考えなくても良いでしょうけど、自分でメンテする人は少し考えなければなりません。
とりあえずグリスアップ程度に留めておけば、大きな問題は出ないでしょう。
問題は、オーバーホールとか、カスタマイズと称して自分でバラしてしまう事。
それによってリールの調子が悪くなったと言う話を良く聞きます。
結論から先に言うと、バラさない範囲で見える部分の古いグリス等を拭き取り、新しいグリスを注す程度で十分です。
バラすのは、ラインローラー部分。
ここだけ。
ここは海水を拾ったラインが通る所なので、バラして洗っておきましょう。
錆や塩で動きが悪くなる事も多い部分です。
特に社外品、メーカー不明の中華製ベアリング等を入れている人は錆には要注意です。
それ以外に手を付けない、バラさない理由は調子が悪くなるから…。
知識があってキチンと「調整が出来て」組み上げる事が出来るなら全然やってもOKだとは思います。
知識も経験も無いのに、某サイトでバラしかたやグリスアップ、メンテ方法を見たとか、オススメと書かれたベアリングチューンをしてみたいと言う理由でリールをバラすと、結果として調子が悪くなる事の方が多いようです。
ガタが出た、異音がする、最初は良かったけど後で巻き心地が悪くなったetc.
まぁそりゃそうなります。
リールって所謂「工業製品」な訳ですから、メーカーが生産時に出荷基準に適合するようバランスを取って組み立てたモノです。
それをバラして素人が組み上げるのですから、バランスは崩れます。
組み立てられたとしても「調整が出来てない」可能性が高いと言う事。
なので、調子が悪くないのであれば、バラすべきではないですし、特にボディ内部のシャフトやギヤ類、グリスなども触らない方が良いです。
それでも自分でメンテしたいとか、自分好みにカスタマイズしたいと言うのであれば、必ず練習などして知識と技術を身につけてからにしましょう。
壊れても良い、もう買い替える予定とか、そう言った機種をバラして洗浄してグリスアップして組み上げて調整する練習を何度もして経験しないと、大事なリールを破壊するだけになりますからね。
ただ、チューニングとかカスタマイズとか言う言葉に憧れ、酔っているだけの厨二病なら先にそちらの治療をオススメしますwww
やった事もないのにいきなり大事なリールをバラすなんて、狂気の沙汰ですよ。