◯◯パターンと簡単に言い切りますが、そんなに単純なものではありません。
あみパターンだけでも何種類もあると思っていますから、◯◯パターンとは言えない気がしてます。
一般にアジがプランクトン、微小浮遊生物を捕食している状態をあみパターンと言いますが、しまなみ海道北部や下津井などでは年間を通してアジの接岸時期が限られていますし、そのうちの8割近くがプランクトンを捕食している状態なので、かなり厄介です。
実際に釣れたアジを捌いてみると、ほとんどがお腹の中からドロッとしたものが出て来ますし、体高があり皮を剥いだらズルッとするくらい脂が乗っているのが特徴です。
そういったアジの状況に応じた釣方をいくつか記しておきたいと思います。
※ほぼマズメ時、夜間におけるものです。
①表層に軌跡を残してプランクトンを捕食している場合
アジが表層を意識しているため、表層をキープ出来る重さのリグであまりアクションさせない方がアタリが出る事が多い状態。
②水面に斜めに浮上しライズして斜めに潜行している場合
この場合も表層をキープ出来る重さのリグを使いますが、ダートに近い派手なアクションからのフォールにアタリが出る事が多いです。
案外少し下の層にアジが溜まっています。
③小さな波紋を残して捕食している場合
表層だけでなく結構全層にアジが居て、ドリフトや下手したらスローリトリーブにアタリが集中する事が多いです。波紋があるから表層と決めつけていたら、案外深いレンジにも居る事が多々あります。
④水面には何も起こらないが、中層でアタリが出る場合
アジが中層(からボトム)を泳ぎながら口を開けて入って来るものを捕食している状態。アタリは非常にわかりにくいので、テンションの変化で聴いてやり、違和感があれば合わせを入れます。
リグを咥えたまま気づかず泳いでいる時もあり。
⑤水面には何も起こらないが、ボトムでアタリが出る場合
ボトムを転がるように流れるものを捕食している状態なので、ギリギリ底がとれる重さのリグを這わすように流す釣方でアタリが出やすくなる事が多いです。
⑥アタリらしいアタリがほとんど出ない場合
強風や急流、二枚潮に加え①〜⑤が重なった状態。兎に角釣り人の感覚でアタリを拾うしかない状態。
もしくは本当にアジが居ないか、居ても捕食モードではない時。
上記以外にもそれぞれが別のレンジで起こる事が多々ありますし、若干のシェイキングを入れてやると反応が出る事もあります。
これだけでもあみを捕食している時のパターンが何通りも有り、単純にジグヘッドをじっくり沈めるだけで攻略出来るほど甘くないのが伝わりましたでしょうか。
地域差もあるでしょうけど、雑誌やメディアで言われているような、こうすれば良い!と言うものではないのですね。
現場で色々試してみて、その日その日のアジの状態に合わせて行くしか無いのです。
まぁ難しく考えまくって釣場に出てみたら、何を投げて、どうアクションさせても簡単に釣れてしまう日もありますけどね。