簡単にテトラアジングとは言いますが、消波ブロックの上での釣りは、足場のよい堤防とは違い、一歩間違えれば死に至る可能性がグンと上がる危険な釣りです。
消波ブロック上で釣りをされる方は、次の事を必ず守って下さい。
①テトラポットの中を理解する
②荒天時には立ち入らない
③安全装備を必ず着用する
まず①ですが、テトラポットの中は結構な空間があり、内部に入り込んだ海流が更に複雑に流れています。
水深も深い事が多く、海水に浸かった部分は海藻や貝類が付着しており、滑り易かったり、怪我をし易かったりするので、落ちた場合には自力で這い上がれない確率のほうが高い事を理解しておいて下さい。
次に②ですが、海流が激しく、波も高い状態で落水するとテトラに限らず危険です。
テトラの場合、隙間を抜けてきた海水が吹き出す事もあり、それによって落水する可能性もありますので、海が荒れている日は絶対にテトラ帯へ立ち入らないようにしましょう。
最後に③
海が穏やかな日でも、万が一を考えて安全装備を着用して楽しみましょう。
テトラ釣行には最低限、次の装備は必要です。
ラバーソール 又は フェルトソール のシューズ
ラバーソールはスニーカー等に比べグリップ力が高いシューズ。
フェルトソールは海藻などのある場所で滑り難い。ただし摩耗するため耐久性がラバーソールより劣ります。
テトラで絶対履いてはいけないのがフェルトピン、スパイク形状のもの。
ピンが立っているのでテトラや波止の上では滑りやすくなってしまいます。
これらは磯などの岩場で使用するシューズです。
フローティングベスト
落水時に少しでも生存率を上げてくれる装備です。
膨張式のものでは膨らんでも破れてしまう可能性が高いです。
浮力材の入ったものなら破れの心配も少なく、落水して波にもまれてもテトラ等にぶつかった衝撃を緩和してくれます。
ロッドホルダー
テトラの上を歩く時は可能な限り荷物は少なくし、両手がフリーの状態で移動しましょう。
バランスを崩して落下したら、もはや釣りどころではありません。
肩から掛けるものや、ベストやベルトに固定出来るモノを使いましょう。
タモ網
抜き上げられない大きな魚を掛けても、水面近くまで降りてのランディングは非常に危険です。
必ずタモ網を使ってキャッチしましょう。
手軽にはじめられる海釣りですが、もっと数を、もっと大きい魚を…とテトラポットから地磯、沖堤防、沖磯へとどんどんフィールドを広げていく方もいらっしゃるでしょう。
ですが、それに比例して危険度も増していきますので、ご自身で出来る限りの備えをして、釣りを楽しむようにして下さい。