本能で生きている魚は餌の豊富な場所に集まります。
それは向い風の湾内だったり、海流のぶつかる潮目だったり……。
我が国の三陸沖や日本海側の北陸沖などが豊かな漁場であるのも南北から餌が運ばれ、ぶつかり、溜まるからです。
ですが、実際は人間の目には見ない餌の豊富な場所というのは見つけにくいものです。
しかし、広島湾には案外餌の豊富なところが点在しています。
一つは牡蠣筏。
必然的にそれを捕食する小魚からスズキ、マダイ、ブリまでが集まってくるんですね。
次に水産加工場の近く。
養殖筏で育った牡蠣やその他の海産物の下処理をする加工場は処理後の不要な部分を海に廃棄します。
結構臭いがするし、海水も濁りますが、甲殻類や多毛類が集まります。
また、鳥もおこぼれに預かろうと集まってきます。
人間にとっては廃棄部分でも鳥や水生生物にとっては十分な食料に成り得ます。
そんな甲殻類を狙って魚も集まります。
栄養価が高いのか、加工場周辺では大型が釣れたり、季節でなくてもターゲットが居たり、何よりイワシの接岸率が非常に高いです。
最後に、とある処理場の近く。
何の処理かはお察し下さい。
所謂排◯物ですが、小魚や甲殻類にとっては水産加工場と同じく、簡単に手に入る栄養源なのでしょう。
処理はされても極々一部には魚にとっての栄養源が残されているようです。
ここも魚が集まりやすく、釣れる魚には体高があり、脂もよく乗っていたりします。
餌の豊富なところ=魚影の濃いところ
脱防波堤先端フィッシングの為に、餌の豊富なところを探してみてはいかがでしょうか?
ちなみに防波堤でも先端ではなく、根元付近の方が餌が溜まったりします。
ちゃんと海を見ている人、地元の年配釣師などは、そういった場所を見落とさないで良く釣るものです。