まずめにアジのラッシュを経験されたことがある人も多いと思います。
薄暗い状態の、時間にして30分から1時間。
この時のアジの状況によって、マズメ後の釣れる場所が絞れてきます。
アジと言う魚はカタクチイワシなどを捕食する反面、青物やヒラメ、スズキなどにも狙われる存在。
例えば夕まずめのラッシュにしても2パターンあるんですね。
①ベイトを追っている時
②捕食者から隠れている時。
ベイトを追っている時は、大抵外洋からカタクチイワシなどの群れを追って港湾部に入って来ます。
捕食する為に追い込んでいる訳ですので、港湾の入り口や通り道でラッシュとなります。
逆に捕食者から隠れ、港湾部に身を潜めていた群れが夕まずめになると、行動を開始し、湾奥で爆釣なんて事も起こります。
なので、夕まずめを狙うなら、釣場に着いたら、まずシェードと障害物周りと、港湾入口にベイトがいるかどうかのチェックをします。
これだけでもアジに出会える確率は上がるはずです。
朝まずめはどうか。
朝は3パターンあって、どれを集中して狙うか迷うところ。
朝日が昇るのは早く、すぐに明るくなるので、もたもたしてると時合を逃す事にもなりかねません。
①湾奥に留まる場合
②ベイトを追って港湾内から外洋へ出る場合
③港湾から出てくるベイトを外洋で狙っている場合
湾奥に留まる場合は、ベイトが小魚ではない可能性が高いです。
明るくなってもボトムをネチネチやれば釣れる事もあります。
ベイトを追って出て行く時は時合が短いです。
ベイトと一緒に出ていったら、以後アタリ無しなので、諦めもつきます。
外洋で待ち構えているアジは比較的大型が多く、港湾から出て来る小魚を狙っています。
こちらもベイトが射程圏外にでてしまうと時合終了です。
ただし、捕食者が外洋でアジを狙っている時はこの限りではありません。
ベイトもアジも外洋に出ることが出来ずに、港湾内を徘徊せざるを得なくなります。
こういった状況であれば、デイアジングも成立しやすいです。
ナイトアジングをされる方がほとんどだと思いますが、アジの少ない地方であればあるほど、まずめ前後のアジとベイト、捕食者の行動によって、その日の状況が変化します。
アジも喰うか喰われるか弱肉強食の世界に生きています。
比較的外敵が少なく、群全体が食べるだけの餌が豊富にある場所にアジも集まります。
同じ海域でも、アジの居る港といない港が出てくるのはこう言った理由が可能性として考えられます。