明けましておめでとうございます。
2022年が始まりましたね。
釣り初めと称して県外デイアジングに行って来ました。
瀬戸内海のこのアジングが厳しい時期に、どんなに頑張っても、気合い入れても、アジが居ない場所で時間を無駄にするくらいなら、アジの居る場所に行こうじゃないの!
それが一番単純明快で楽しいデイアジングです。
と、言う事で県外の友人のホームグラウンドへ遠征。
コロナ禍の為、昨年は遊びに行く事もはばかられる状況でしたが、今年は少し落ち着きを取り戻し、緊急事態宣言も出されていないことから、堂々と正月休みにデイアジングを楽しみました。
一昨年も訪れた場所ですが、夕まずめには1万匹を超えるアジが港内に入り、尺アジが入れ食い状態、40㎝、50㎝も狙える夢のある場所。
目指せ!40オーバー。ギガアジ狙い!
今回が3回目のチャレンジとなりましたが、今シーズンは水温の関係か、35cmを超える大型のアジは釣れていないとの事。
しかし連日夕まずめにはほぼ100%1投1匹のプライムタイムがあるのは魅力的です。
昼前から日没までの間、豆アジを掛けたり、それを泳がせてマトウダイを釣ったり、マズメラッシュには20〜30cmの数釣りを愉しんだりと、普段とまったく違う釣りを新鮮な環境で出来るのも遠征の醍醐味。
友人曰くコレでも渋い状況…との事でしたが、デイアジングで50匹以上が当たり前に釣れる環境がどこにあると言うのでしょう?
私にとっては十分満足出来る釣行となりました。
さて、気持ちよく釣初めを終えた訳ですが、大事なのは何故釣れたかを考える事。
釣れた釣れたと喜ぶばかりでは進歩がありませんし、再現性や攻略法も身につきません。
連日夕まずめラッシュが有るのは何故なのか???
昼間も小アジの群が入る港ではありますが、夕まずめとなると、中型から大型のアジが港を埋め尽くすほど入り、キラキラとヒラを打って捕食モードになり、時合いが終わると一斉に居なくなります。
瀬戸内ホームフィールドでこのような環境とは出会えておらず、何故この場所はアジがこれほどまでに多いのか疑問も増えるばかりです。
港の中は砂泥質で、所々岩礁はありますが、海水の透明度も高く、これだけの数のアジが狂ったように捕食する程プランクトンが居るとは思えません。
考えられるのは5cm未満のベイトフィッシュ。
昼間でも海が黒く見えるほどのアジの群が入って来ますが、彼らはベイトフィッシュを港内に追い込んでいるのかもしれません。
大量のベイトを港に釘付けにしておいて、陽が陰りだし、視界が悪くなって来る=ベイトにとっては視界が鈍り、アジには見え易くなる時間帯に、一斉に捕食スイッチが入ると言うのが、この海域のアジの特徴かもしれません。
その証拠に、昼間は小アジばかりで、しかも口を使いませんし、大型のアジは夕まずめにならないと港内に入って来ません。
自分達の捕食タイミングまで、効率良く正に追込み漁をしているものと思われます。
彼らの行動は、地形や外敵にもよるところも大きい可能性があります。
小規模ですが、地形的には湾となった場所の奥地に港が設置されており、大型魚が小魚を追込み易い地形でもあります。
港の外ではアジの天敵であるブリやサワラが釣れていたし、ヒラメやマトウダイも産卵期で接岸中です。
いくら大型のアジでも迂闊に港外に出られない状況です。
逆に言えば、この時期アジは大型魚によって港近辺に追込まれ、釘付けにされているのかもしれません。
食物連鎖がこの海域で成立していると考えられます。
夕まずめのタイミングでアジの捕食が始まる一方で、港入口近辺ではナブラが発生していたので、アジやサバが青物に襲われていたのでしょう。
そうなってしまえば、港内で食べれるベイトを効率良く捕食しないと群の中で食いっぱぐれてしまいますからね。
皆、生きて行く為に餌となるモノを効率よく捕食しているのです。
そこに人間のような理性や秩序は有りません。
食うか食われるか弱肉強食の世界。
それだけこの海域が豊かで、魚の生息数が圧倒的に多いと言うことなのでしょう。
全く環境が違う為、この経験を瀬戸内で活かすことは難しいかもしれませんが、食物連鎖が成立する地形や海域を見つける事が出来れば、現状より一歩進んだアジングが愉しめるのかもしれません。