釣りをしていると、根掛かり回収で海藻を拾う事ってよくありますよね。
その海藻をよく見ると、海藻そっくりなほっそい生き物が動いているのを発見出来るはずです。
コレがワレカラと呼ばれるプランクトン。
ワレカラは、分類学的にいうと節足動物門 甲殻亜門 軟甲綱 フクロエビ上目 端脚目に属しています。
一応甲殻類って事になりますね。
大きさは数ミリから大きくても5cmほど。
ワレカラは流れ藻や海藻に付着して海藻、植物プランクトンを食べて生活しています。
基本的に泳ぎは下手で、海藻の上を這うように移動します。
沿岸で生活するプランクトン食の魚たちはワレカラが大好物。特に産まれたばかりの稚魚達にとって、小さく動きの遅い彼らは立派な栄養源となります。
何故魚が産卵の為に接岸してくるのか?
海藻が豊富な沿岸域には、ワレカラやカイアシなど、稚魚が生きて行くための餌と、外敵から身を隠しす海藻があるからなんですね。
ちなみにですが、釣りをしていて船が通り、波が岸壁や波止に当たる事がありますよね?
その波で海藻や岸壁に付着して生活しているプランクトンたちが流される事がありますが、魚はそれを狙って捕食します。
なので、船が通った後の波は釣り人にとってもチャンスなんですね。