釣ったヤリイカをホテルに持込む。
本来なら、釣ったその場で調理したかったのだが、豪雨の中では捌く事も出来ず、仕方なくホテルで調理。
仕事で来ているので、調理器具も最低限。
メスティンと固形燃料3個、100均の果物ナイフ。
あとは煮切り醤油、マヨネーズ、七味。
最初から刺身と炙り、下足は無難に茹でる事を想定して準備して来た。
誤算だったのが、ヤリイカが全てメスで卵を沢山持っていた事。
仕方なく、卵だけ分離し、煮切り醤油の残りと水で煮詰めてみた。
まず、スタンダードに刺身。
甘味はあるが、ケンサキイカほどではなく、繊細と言うかサッと消える甘みは儚い感じ。
歯応えはケンサキイカよりあるが、身の厚みがないので、ちょうど良い感じでもある。
煮切り醤油に甘味があるため、なかなか侮れない旨さでした。
次に炙り。
ケンサキイカより脂がのっていない気がするが、こちらも七味マヨネーズで食べると美味かったです。
茹で下足。
こちらは間違いなく旨いです。
ヤリイカは"手無し"と言われるだけあって、下足も小さいですが、身と同じくほのかな甘みがあって美味です。
最後に卵の煮付け。
材料機材の不足で、じっくり煮るしかなかったのですが、身と一緒に食べたらさぞ美味しかったでしょう。
ツブツブの食感が楽しめるため、白米か身と一緒に頂きたかったのが本音です。
今回、初めてヤリイカを釣り、食しましたが、予想よりはちょっと上級な旨みのあるイカでした。
世間一般ではアオリイカが最上級と言われますが、私の中では総合的にケンサキイカが1位。
2位に僅差でヤリイカ。
3位にアオリイカの小型となりました。
大型のアオリは何故か旨いと感じないんですよねぇ……。
兎に角日本海で念願のヤリイカを釣り、高鮮度で食べれた事は、釣り人だから得られる至福でしたし、ある意味一つの夢が叶って幸福でした。