前回から3週間以上空いた瀬戸内での釣り。
この地方では例年メバル、カサゴの産卵期にあたり、アジもシーバスも沖に出る時期で、釣果を出すのが難しい時期でもあります。
まぁそれが解っていながらも、毎年通っている訳ですが、流石に3週間も釣りをしないと、ホームエリアの状況がサッパリ分からないので、ほぼほぼ調査がメイン。
まず居ないであろうと予想しながらも、アジを探して湾奥、海峡、シャロー、ディープとRUN&GUN。
反応が無いので、メバルを探して岬や地磯、藻場も撃ってみましたが、小さなメバルが2匹ほどヒットしたのみで、あとは全く反応無し。
そんなに厳しい???
まぁ今年は暖冬だと言うだけで、我々人間にとっては凄く釣りをしやすい気候ではありますが、海の中での生物の営みは粛々と行われている訳です。
メバルも産卵期だとしたら、2週間ほど食って来ない事もありますしね。
1つ変わったことがあったとすれば、スナメリクジラが湾奥にまでさして来ていた事。
暗い海でプシュー!!って息継ぎの音が聞こえる
めちゃくちゃ近くに居る。
目を凝らして見てみると、体長1m弱、ボラやシーバスより一回り大きいくらいの赤ちゃんスナメリが足元まで泳いで来る。
母親とはぐれたのかな???
8回ほど、私の足元を往復して、沖に消えて行ったスナメリ…。
魚にとっては天敵であるのだろうけど、しばらく釣りをやめて、夜の暗い海に白く見えるスナメリを眺めるのも、日頃のストレスや疲れを忘れるには良い時間でした。
思ったよりスナメリって人懐っこいところがあるみたいですね。
足元まで来たところで、目が合っても恐れないし、身体を揺らしたり、野生のスナメリですが水族館のイルカのようでした。
さて、釣果としてはアジ坊主、メバルもおチビしか釣れずに残念な結果。
瀬戸内の釣人は、スナメリが出ると魚が釣れないと、嫌がるものですが、私は逆にスナメリを忌避してアジが港内に入ってくる、所謂チャンスだと思っています。
実際、上関では沖にスナメリが出ると、ほぼ確実に港内にアジが退避してくる傾向があり、波止先端組は全く釣れなくなるのですが、港内の奥まった所で爆釣なんて現象を何度も経験しています。
ただ、今回は真冬でアジの生息数も少ない広島の海なので条件も良くなかったですけどね…。
それでも何かしらのベイトを追って港内に入って来たのでしょうから、少数でもアジやコノシロなどが居たのかもしれません。
ホームエリアでアジを見失ったので、捕捉するまで、暫く調査釣行を続けなければなりませんね。