降雨とともに流れてきた植物プランクトンがシャローエリアに溜まり、日光で成長、そこから食物連鎖が発生するのはわかりました。
では、四季においていつでもそれが成り立つのか?と言えば、それは違います。
植物プランクトンが成長、増殖する為には光、水温、栄養塩が関係していて、特に水温が高すぎても低すぎてもダメなようです。
植物プランクトンの種類にもよりますが、ざっくり20〜25℃あたりが、適温なようです。
キッチリこの水温と言う訳ではなく、光や栄養塩にも影響されるので、実際には15〜25℃くらいで成長、増殖するのかもしれません。
植物プランクトンは多い種で、1日に3〜4回分裂するそうです。
雨の翌日から光を浴びて、1個が3個になり、更に翌日には9個になり、3日後には27個と増殖していきます。
流れてきたプランクトンが30倍くらいになれば、動物プランクトンも沢山集まりそうですよね。
降雨後、天気の良い日が続けば、動物プランクトン食の魚が集まり易くなる条件が整ってきます。
経験から、しまなみ海道北部を例にあげると、海の中が冬を迎える1月下旬から4月上旬は水温が15℃を切って来ますし、真夏には25℃を超えてきます。
そしてアジングが成り立つのも4月下旬から6月、9月下旬から1月上旬ごろ。
植物プランクトンの増殖とほぼ重なる時季に成り立ちます。
また、昨年の西日本豪雨の1週間後、普段あまりアジの釣れない場所にもアジの回遊があり、爆発的に釣れたのも記憶に新しい出来事です。