デイアジ初心者の雑記帳

アジングを中心に、お手軽お気楽な釣りについて綴っています。

思考制限

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アジングは夜の釣り、常夜灯下の釣り?

変な話、結局やってる事は皆同じ。

アンダー1gのジグヘッドにワーム付けて、投げて、トゥイッチからのスローフォール、又はリフト&フォール……。

違いがあるのはタックルのみ。

そんな中であのタックルが釣れるだの、あのワームに反応が良かっただの……。

よくよく考えてみて下さい。

それって夜の常夜灯下だけ!

もっと言えば灯りに寄る餌を捕食しに来たアジが居る時だけ!釣れる、限られた条件下の話でしかないんです。

ホントにアジの食性はコレだけ!なのでしょうか?

違いますよね。

 つまり「アジング」ってものは「こうやって釣るものなのだ!」って制限を掛けちゃってませんか?

でも、それでは釣れない場面も多々あります。

夜間であってもジギングのようなハイピッチジャークに喰ってくることもあれば、ハイギアリールの高速リトリーブに喰ってくることもあります。

先日、友人の夜釣りに付き合っていた時、沖でライズ音が聞こえてきました。

アジングをするつもりがなかった為、手持ちのタックルはバスロッド1本のみです。

PE0.3号、3号のジェット天秤に狐鈎という仕掛け。

狐鈎を切り、一応有り合わせのジグヘッド1.5gを結んでフルキャスト

軽く50m沖までぶっ飛びます。

言ってみれば、キャロやスプリットの大型バージョン。

着水と同時に早めのリトリーブを開始すると、ゴツっ!と激しいアタリが出て、連続HIT!

そんな事ある???と、友人と盛り上がりましたが、アジはこのような釣り方でも釣れるんだ…と再認識させられた出来事でした。

 

集魚灯と紫外線

最近、某アジングメーカーと某灯火系メーカーが共同開発したと言うアジング用集魚灯が販売されていますが…

光源がLEDと言う時点で、あぁ……また金儲けの道具を信者に売りつけるんだな……って思ってしまいました。

と言うのも、LEDから発生する紫外線量は、白熱灯より遥かに少なく、船からのイカ漁やサンマ漁にもLEDが採用され始めていますが、いずれも投入初期には結果が伴わず、漁獲量では圧倒的に白熱灯のほうが多かったのです。最近でこそLEDでも紫外線に近い波長の光を出せるようになり、効果を発揮し始めたようですが、アジに効果があるのかは疑問です。

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このサンマ漁で使われる光の波長が500nm前後。

サンマの可視領域のピークが約500nmに当たるそうです。

サンマとアジの可視領域のピークが同じかどうかは分かりません。

だいたいの魚は485〜500nmの波長に集まりやすいと言う事だけで、魚種別に見たらまったく違う結果が出るのかもしれません。

ちなみに一般に紫外線と言われる波長領域は10〜400nmです。

(極紫外線や遠紫外線と呼ばれるものは10〜200nm。

UV-Cと呼ばれるものは200〜280nm。

これらは地表には届きません。

日焼けの原因となるUV-Bは280〜315nm。

老化の原因となるUV-Aは315〜380nmです。)

ただ、冷静に考えて、沿岸のアジは集魚灯に寄るのか?と考えると、単純にそうではない気がしています。

集魚灯に寄るプランクトン(+ベイト)がいなければアジも寄る理由が無いと思いませんか?

餌となる生物が居ない限り、いつでもどこでも集魚灯を点ければアジが寄るとは限らないのです。

サンマ漁は魚探で群を探します。

群が居ると言う事は、餌も豊富にあると言う事です。

その餌を集魚灯で寄せる事で、サンマも寄せて一網打尽にするのがサンマ漁。

お判りですね?

アジも餌があり、群が居る位置を絞り込まなくては、闇雲に集魚灯を使ったからと言っても寄ってはこないのです。

考えてもみてください。

日本全国の漁港や防波堤には昔から常夜灯(白熱灯)がありました。

その中でも釣果に地域差が出ると言う事は、釣れる地域はベイトが豊富であり、アジの生息数が多いと言う事なのです。

そう言った場所で集魚灯を使えば効果は得られるとは思います。

ではアジが居ない、ベイトとなるものが居ない場所で使ったら???

 

アジング専用集魚灯……。

コレがあればいつでも何処でも……。

 

申し訳ないですが、メーカーの売り文句を疑いもせずに飛びついている方々はネギを背負ったカモでしかないのかもしれません。

不向きな釣り場

呉市某所がサビキ師だらけなので、とびしま街道最東端の島、愛媛県今治市岡村島まで遠征してみました。

岡村島上陸は初。

前日が雨だったこともあり、霧まみれの中、午前7時に現地に到着。

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特にターゲットは決めていないのですが、アジを中心にアオリイカなどを狙ってみる計画。

まず始めに、最東端までの道中、google mapでピックアップした場所をチェックしてみましたが……ブレイクがない、ホンダワラがない、ベイトも少なく、共存魚種の姿も見当たらないと言う状況。

しまなみ海道にも共通しますが、とびしま街道は、まず潮流が速いです。

餌が溜まるワンド状の地形が少なく、あっても立入禁止や断崖絶壁だったりします。

又、遠浅な場所が多く干潮時はゴロタや砂浜が露出する場所も多い為、アジが居つく場所には向きません。

餌が溜まり、アジが居つける環境には、浅くても射程圏内に水深のあるブレイクが存在し、スズメダイやウマヅラハギが居ます。

島を一周してみましたが、そのような場所は1カ所しか見当たらなかったです。

季節的にかもしれませんが、スズメダイよりウミタナゴが多かったように思います。

水色や雰囲気からは、アジが居そうな感じなんですけどね…。

アジングで粘ってみましたが、釣れてくるのはアコウの子どもやメバル、クロホシフエダイ、アナハゼ、ササノハベラ…。

アジは釣れず、不思議とサバも居ませんでした。

収穫としては、しまなみに近い為か、割と大型のメバルを日中にもちらほら見かけることができた事。

又、地元の方の話だと、アコウが普通に釣れるとのことで、普段通う呉市某所とは環境が違うようです。

(とびしま街道の豊島より西ではアコウの数は激減します)

デイで仕留められれば最高なのですが、次回は夜間も含めて調査に訪れてみたいと思います。

アジの数は少ないと思うのですが、しまなみに近い場所のキアジのほうが体高があり、脂が乗っていて美味しいですからね。

ジグヘッドTG

デイアジングでの重めのジグヘッドを意識して、タングステン製のジグヘッドを所持しておきたいところですが、価格が高めなこと、しっくり来るフック形状ではなかったことで、未だに手をだせていませんでした。

風が強い日、海が荒れた日、ディープエリアなどは、2.5g、3.0g時には5.0gも使うのですが、そうなってくるとヘッドがデカく、刺してるワームも不自然に見えてしまいます。

もちろん魚目線から言えば、なんら違和感などないのかもしれませんが、鉛部分は異物だという意識を持ってしまっている私としては、ヘッド部分は出来るだけシルエットを小さめにしたいのが本音です。

そんな中、ここ最近新しいジグヘッドが発売され、気になっているものが、

月下美人アジングジグヘッドTG

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ヘッドのタングステン部分のデザインは先代モデルと同じですが、金色になったフック部分。

大々的に宣伝はされていませんが、実はこのフックは、土肥富さんのレンジクロスフックが採用されているとのこと。

レンジクロスフックは触れれば掛かるくらい鋭く、他社のフックなど比較にならない程の性能なのですが、このフックを採用した本家レンジクロスヘッドは鉛部分の形状が抵抗を感じ難く、又、スローフォールを狙ったデザインの為、キャストにおいて抵抗となり、飛距離が若干落ちると言うデメリットもありました。

キャスト時の飛距離はデイアジングではかなり重要です。

今回、このような形でダイワが土肥富さんのフックを採用した為、新製品にはあまり手を出さない私も、一度使用してみたいと思っています。

フックの性能は折り紙付き。

ヘッドがラウンド形状なので、おそらく飛距離は本家レンジクロスヘッドよりは出そうな雰囲気です。

あとは、水中での操作感。

ある程度の引き抵抗や存在感がわかりやすければ、冬のボトムアジングに使用してみたいと思います。

 

肩透かしと驚きの結果

平日の昼間にアクティブフロートを抱え、リベンジに燃えて釣場に入ると、サビキ師が居ない状態…

まぁ世の中そんなもの…(苦笑)

完全に肩透かしをくらった感じですが、それならそれで、揺らいだ考えを立て直す為の、マイポイントの調査が落ち着いて出来ます。

ジグ単で舟道のブレイクを丁寧に探ってアジがヒット。

アタリらしいアタリが出なかった事、アワセが完全に入れられなかった事から、あがってくるまでアジかどうか判らなかったのが残念でしたが、23cmのアジをGET。

鈎が喉奥に掛かっている事から、ボトムのエサを丸のみにしていたのでしょう。

やはり予想した場所にアジは居たし、活性は決して低くはない様子。

ただ、この場所の悪い癖というか、1匹掛けると群が散るのか、暫くアタリが得られない事が多々あります。

案の定、次のアタリが得られず、キャスト方向を変えたら、今度はニュっと引っ張るアタリが出だした。

雰囲気で言えば夏場のケンサキイカのようなアタリで、時季外れの回遊か?とも思いましたが、アワセを入れ、掛けたら魚のようです。

水面に浮いて来て最後の抵抗を見せる魚は、長細い。

カマス???

抜き上げたら、なんと25cmのシロギス 。

なかなかお目にかかるサイズではないし、ましてワームで釣れるなど思ってもみませんでした。

嬉しいお土産が出来ました。

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あのニュってアタリは、どうやらシロギスだったみたいです。

その後、地元の方がサビキを始められたので、アジ1匹で納竿。

2、3匹は釣って確信を得たかったのですが、なかなか思い通りにはいかないですね。

フロートを組み直すのも面倒臭くなり、アジとシロギスの余韻に浸りながら帰路につきました。

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良質な白身が入ったので、今晩は刺身と天ぷらで頂きたいと思います。

サビキに惨敗

昼間も幾分暑さが和らぎ、エギング、サビキと大盛況で、再び防波堤は密状態。

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勿論そのような場所は避けている訳ですが、昼間のサビキのコマセに寄せられたアジを狙うとなると予想通りの大苦戦。

アジはそこに居ます。

しかし、通常デイで狙える場所付近の、桟橋、堤防からドボドボとオキアミを撒かれたら、本来アジが居るべき場所から離れてしまいます。

ブレイクや潮流、その他の要素も完全にスポイル。

サビキ師は入れ食い状態。

こちらにはアタリすら無し。

こうなってくると、思考が迷走…

 

ワームを小さくしてみる?

オキアミっぽいカラー?

ジグヘッドも軽くしてスローに落とす?

ジグサビキ?

サビキ師の間に入ってやってみる?

 そもそも、デイアジポイントとして絞り込んだこの場所自体が違う???

etc...

 

まさに疑心暗鬼…。

 

結果としてアジのアタリ一つ得ることなく、その日のアジングは終了となりました。

やはりコマセに酔ったアジはワームなど見向きもしないようです…。

手ぶらで帰るのも悔しいので、足元をうろついていたアオリイカを土産とすることにしました。

サビキ祭りが終了するのを待ってみるのも手ですが、思考が揺らぐようではさっさと場所移動したほうが精神衛生的に良いと思われます。

 

さて、サビキの対抗策を長年考えてはいるものの、イマイチ「コレだ!」というものが思いつきません。

いや、色々考えはあるのですが、アジングタックル(エステルライン)で出来ること、且つゴチャゴチャして取り回しの悪いリグ、セットまでに時間と手間がかかるリグは避けたいところです。

(私がキャロやフロートを使わない理由はソコ)

 

実戦投入の為に考えているのが、以前記事に書いた、ノーシンカーで表層アジを狙うリグ。

 

アクティブフロートってヤツですが、これはガン玉を仕込めば、フォールスピードを調整できるフロート。

要はコマセと同調させれば、ワームもしくは魚皮に反応してくるアジも居るだろうという、他力本願な泥棒仕掛け。

 

サビキ師が撒いた撒き餌を利用し、数では劣れどデイでアジをGETする為のリグです。

 

正直言って不本意ですよ。

ですが、どこもかしこも噂を聞きつけたサビキ師だらけとなれば、こういったリグも必要となってくるのかもしれません。

餌を撒くのはサビキ師の勝手。

それを隣や近場で利用したとしても、文句を言われる筋合いはありませんからね。

軽量ジグ単、ボトムドリフトでも勝負にならない状況に陥ったら、敢えてそれを利用するのも一つの手段だと思います。

 

次回、サビキ師が沢山居る中で投入してみたいと思います。

 

 

日本近海のアジ

日本近海にはアジと呼ばれる魚が8種居るそうです。

市場で一般的にアジと呼ばれるものは

スズキ目 スズキ亜目 アジ科の中の

マアジ属、ムロアジ属、メアジ属です。

 

まず聞き慣れないメアジ属のメアジ。

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メアジは南方系のアジで、目が大きく、エラをめくった所に突起がある事、体側に黄色い縦線が走ることが特徴です。

約30cmほどに成長します。

鹿児島や沖縄では普通に見られるアジで、アジングでも狙えるターゲットだそうです。

背中や鰭の色などはギンガメアジに近いようにも見えますね。

 

次にムロアジ属。

馴染みがあるのはマアジそっくりなマルアジでしょう。

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40〜50cmほどに成長します。

マアジと比較して背が青っぽく、稜鱗がゆるやかであり、断面が丸いです。

尾鰭の付け根に小離鰭がある事が特徴です。

ちなみにこの小離鰭はムロアジ属の特徴でもあります。

ムロアジ属は基本的に沖合いを回遊している為、巻き網や定置網で捕獲されますが、マルアジは朝夕まずめ時に接岸して捕食活動を行うため、ライトショアジギングのターゲットでもあります。

 

次にムロアジ

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50cmほどに成長します。

体系は細く、背は青っぽい色をしていますが、尾鰭の下側が赤みがかるのが特徴です。

巻き網や定置網で捕獲されます。

鮮魚でも美味しいらしいですが、市場には干物や節として出回ります。

 

次にアカアジ。

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ムロアジ属の中では体高があり、鰭が鮮やかな赤色である事が特徴で、身に水分が少なく、味が良いとされています。

体長は30cmほど。

型はマアジに似ていますね。

こちらも定置網で捕獲されるので、アジングとは縁遠いアジ。

個人的には一度アジングで掛けて食べてみたいアジです。

 

オアカムロ。

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30〜40cmほどに成長します。

アカアジに似て鰭こそ赤いものの、体高は低く、サバに近い体型をしたアジです。

太平洋側で巻き網、定置網で捕獲されます。

アカアジ同様、鮮度の良いものは旨いらしいです。

 

クサヤモロ。

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30〜40cmほどに成長します。

伊豆諸島や小笠原近郊で巻き網、定置網で捕獲され、クサヤの原料や釣り餌として利用されます。

身質は水っぽい為に鮮魚としての認知度は低いです。

モロとの違いは口床内後部が白っぽい事。

 

モロ。

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クサヤモロに似ますが体長は25cmほどにしかなりません。

こちらも水分が多く、干物や釣り餌に利用されます。

一般にアジと呼ばれる中では1番マイナーな存在ですね。

 

最後にマアジ属マアジ。

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アジングの対象と言えばこのマアジ。

沿岸居付型のキアジと沖合回遊型のセグロと言われますが、DNA鑑定上同じ種です。

見た目は全然違うし、不思議な魚ですよね。

 

ちなみにスーパーでアジの開きとして売られている物はノルウェー産の大西洋マアジである事が多いそうです。

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他にも地中海には4種程のマアジが居たり

ニュージーランドマアジなども居ます。

世界には沢山のマアジそっくりなアジが居るようです。

 

海外でのAjing人気はどうなんでしょうかねぇ?

気になるところです。

 

 

 

※写真・情報「ぼうずこんにゃく市場魚貝類図鑑」様より