デイアジ初心者の雑記帳

アジングを中心に、お手軽お気楽な釣りについて綴っています。

強いロッドの必要性

アジングロッドと言えば、ソリッドティップを使用されている方が多いのではないでしょうか。

繊細なアタリに掛けて行く……という謳い文句のもと、各メーカーがこぞって高感度なソリッドティップモデルを生産、販売しています。

チューブラーモデルもありますが、こちらはソリッドシリーズのおまけ的に生産されている事も多く、販売数も圧倒的に少ないそうです。

コレらアジングロッドの扱える重量は重くても10gまで。

実際にはロッドに明示してあるMAX重量の半分あたりまでが実用限界だと思います。

そうなってくると、7gや10gと言ったリグを扱うには、もっと強いロッドが必要になって来ます。

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出典:visualhunt

人が釣らない範囲に注目している私は、もっと遠く、もっと深くまで届くロッドが必要になって来ました。

遠投する為には長さが必要ですが、最近のアジングロッドは、どんどん短くなり、益々感度優先になって来ています。

また、沖の深場でルアーをアクションさせるには流れや水圧に負けない強さも必要です。

そうなってくると、もはやアジングロッドに拘らず、ロックフィッシュや柔らかめなシーバスロッドでも良いのではないかと思って来ました。

しかし、数年前に購入した某メーカーのチューブラーのアジングロッドが、この条件を満たす物だったのです。

某メーカーというのは、現在はこのロッドは生産されておらず、アジングロッドを販売するメーカーの中にも同スペックのロッドは見当たらないからです。

本来アジングではなく、波止からの釣り全般に使えそうだからと言う理由で購入したロッドですが、5〜6年後に主戦力として活用するなど思いもしませんでした。

アジは昼間は餌の流れてくる潮やブレイクにつく魚です。

夜間、常夜灯周りでの釣りを、やらない私には、沖の流れやブレイクの中にこそチャンスが潜んでいると考えています。

2021年は、誰もやらない釣りでアジに迫ってみたいと思っています。

SKR-T682AJI

普段からライトゲームとしては重めのジグを使用している為、最近の使用ロッドはもっぱらチューブラー。

流石にジグヘッドでも3g、4g、5gと使い出すと、ソリッドティップじゃ穂先がジグの重さに負けてきます。

そこで廃番寸前に駆込みで購入した、ソリッドと同じシリーズ、同じレングスのロッド。

スカイロード SKR-T682AJI。

これを愛用しています。

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同シリーズのソリッドからの変更なので、手に触れるあたりのパーツは共通。

何故か背負えるジグの重さが、ソリッドが10gまでなのに対してチューブラーが8gまで。

これはメジャークラフト製品特有の不思議なところ。

しかしチューブラーだけあって、ルアーにキビキビとしたアクションは付けやすいです。

魚を掛けた後はベリーで力を受けて、更にバットが粘ります。

思ったよりも硬いロッドではなく、素直に曲がるロッドです。

尺アジや70マダイも、このチューブラーで仕留めました。

 

コレに慣れてしまうと、ソリッドロッドの必要性がわからなくなって来ました。

世の中にはMAX2〜3gまでしか扱えないソリッドティップの高級ロッドがありますが、1.5g以下のジグ使用頻度が低い私には縁のないものだと思っています。

釣り初め2021

2021時の釣り初めと称して、隠れポイントに行って来ました。

ここは過去に真鯛70cmを仕留めた場所ですが、潮流があり、ベイトが溜まりやすい地形の為、メバルくんが居るであろうと予測しての入釣。

年末年始を挟んだ寒波のお陰で、水温も15℃まで落ちていましたが、メバルくんの活性は、すこぶる高く、投げて巻けば釣れる状況。

真昼間にですよ。

餌があり、潮流があり、キチンとメバルにアピール出来れば素直にバイトして来ます。

メバルたちはちゃんと餌が流れて来ることを知っているんです。

そこへルアーを投げて巻くだけ。

いつものボトムを取ってからの小技を効かせたデイアジングとは真逆の釣り。

日があるうちの2時間程度の釣行でしたが、煮付けサイズをGET出来たので納竿。

今年の初もの。

美味しく頂きました。

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冬の場所探し

急激な冷え込みのせいで、水温も低下。

以前も書きましたが、魚にとっての1℃の変化は、人間で言う4℃の変化に値します。

また、水温が前日と比較して3℃違えば、魚は口を使わなくなります。

こうなってくると、いつも通っている場所で、アタリすら得られない日も出て来ます。

では、どのように場所選択をするのか?

まず考えるのが、水温が比較的安定している場所。

北風が吹付ける季節になると、浅い場所、流れの無い場所ほど水温は早く低下します。

と言うことで、まず水深がある場所と流れのある場所を見つけます。

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水深がある場所と言うのは、射程圏内に干潮時でも5〜8m以上の水深がある場所。

こういった場所は、表面水温が下がっても、底の水温はなかなか下がりません。

安定しているので、急に魚が口を使わなくなる要素が減ります。

次に流れがある場所と言うのは、簡単に思いつくのは海峡筋。

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常に流れがあり、表層と底層の海水が混ざり合うため、急激な水温低下はしないのです。

しかし、海峡筋激流は常に魚が居る場所ではないので、激流が緩む場所、且つ水深のある場所が冬場にベターな釣場となります。

例えば海峡に面した港や突き出た堤防、埋立地の反転流が出来る場所などが狙うべきポイントとしては分かりやすいかなぁと思います。

又、発電所や工場から温排水が流れ込むような場所があれば、魚が集まり易くなります。

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釣果情報をあてに出かけてみて、アレ?っと感じたら、思い出してみてください。

 

リーチ系とカーリー系

今更ですが、廃番になったワームの良さを再確認。

ダイワさんの月下美人シリーズのワームですが、私がルアーフィッシングをやるようになってから、廃番となり、入手困難になりました。

基本的に月下美人ワームは可もなく不可もなく所謂スタンダードなワームです。

集魚効果はバークレーやレインズのようにありませんが、フグやベラに少々噛まれたくらいでぼろぼろにはなりません。

アジも釣れなくはないと言うくらい。

そんな中でもちょっと変わったワーム2種についてご紹介。

販売されてないものを紹介してどうするのだ?と言われそうですが、2種の効果についてが重要です。

まず、月下美人ビームリーチ2.2インチ

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なかなか見ることのなくなったリーチ系のワームです。

最近になり、デイアジに効果的だとわかってきました。

現在販売されている各メーカーのワームは、2インチ前後、細身の柔らかいストレート系ワームがほとんど。

しかし、硬くて長いビームリーチでも、アジは普通にあたってきます。

おそらく底付近にいる小魚や、底生生物に見えているのでしょうね。

同シリーズにアジングビームと言うワームもありますが、デイではビームリーチのほうに反応が良かったりします。

ハリがあるので、キビキビしたアクションもつけやすいし、平く長いテールも独特な動きをします。

リアクション狙いのデイにはこちらが向いているのかもしれません。

次にカーリービーム2インチ。

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こちらはデカメバルハンター。

25㎝を超えるメバルはなぜかこのワームで釣っています。

バス用のカーリーテールのように物凄いアピールをするわけではありませんが、逆にそれが効果的なのかもしれません。

着水から回収まで、リトリーブでもフォールでも、ずっとテールを振り続けるこのワームは警戒心の強い大型メバルへのアピール度が丁度よく、又、大きさも丁度良いのでしょう。

まずめの潮の動きだしには効果絶大です。

この2つから、シャッドテールほどでは無いにしても、そこそこアピール力があり、長さのあるワームは、デイでかなり有効な気がしています。

速度を付けるとアピール力も変化しますし、どちらもキビキビ動かせます。

アジングやメバリングをやっていると、どうしてもスローに誘わなきゃ食わない。みたいな錯覚に陥りますが、デイではまったく考え方をかえていったほうが良いと気づかせてくれたワームです。

 

 

 

干潮時にやる事

瀬戸内海の満潮前後は潮位も高く、釣り易いため釣り人も多いです。

実際に満潮付近に魚も岸に寄って来ます。

しかし、干潮前後は干上がり、足元の水深は10cmと言う事もあります。

そんな時は干潮時にしか見えない景色を観察してみましょう。

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実はこの「観察」をしない釣り人って非常に多く、海から得られるハズの情報をスルーしてしまっているのです。

①海底地形

 コレは釣りたいなら絶対条件。潮位の低い海では、敷石、しもり、藻場、ブレイクなど、普段は見えない部分が見えます。

ターゲットがどのあたりに入って来やすいかを研究する材料にもなります。

②干上がった部分に居る水生生物

 極々微小なエビやカニ、岩や敷石の隙間にゴカイなど、ターゲットの餌となり得る生物が居るかどうかも確認出来るはずです。

③干潮時に見える魚

 潮位が低くなっても魚が見えるということは、その魚にとっては餌場であり、隠れ家であると言えます。

つまり、潮位に関係なく、餌が豊富にあり、魚が集まり易い場所と言えるかもしれません。

フルキャスト

 サーフや満潮時には水没してしまう場所から数投してみましょう。

干潮時のサーフや遠浅に見えるポイントからルアーを投げてみたら、ギリギリ届く範囲にブレイクがあった!なんて発見があるかもしれません。

実は広島市街地からほど近い場所でも隠れブレイクを発見し、20cmオーバーのメバルが居る場所を発見した事もあります。

⑤潮流

満潮や干潮前後は潮の動きが止まります。

所謂潮止まりってヤツですね。

潮が止まると魚は索餌行動をしづらくなりますし、当然釣り辛くなります。

干潮からの潮の動き出しのタイミングや、流れの方向などを調べておくと、魚との遭遇率も上がります。

 

このように浅いから…と、見た目の雰囲気だけで判断し、見落としているポイントって意外と多いものですよ。

 

干潮時には釣りをしない、もしくはメジャーポイントにだけ出かけ、いつものルアーをキャストして帰るだけ。

それよりは次回の釣りに繋がる新しい発見をした方が有益だと思いませんか?

この積み重ねが、釣果情報やネットに頼らなくても自力でポイントを探し出す力になります。

 

真鯵との出会い

アジと出会ったのは9年前のお盆。

それまで釣りとは無縁な生活を送ってきたし、幼少期に祖父に教えてもらったのは投げ釣りとウキ釣りで、ハゼ、キス、たまに釣れるヒイラギやクロダイの幼魚に喜んでいたものです。

ですから、生きたメバルカサゴ、ましてアジやサバなどは見た事もない魚でした。

そんな私が釣りを再開した理由……。

夜勤前日の晩にすることが無かったから。

タックルに対する知識も無かったので、210cmの振出ちょい投げロッドを買って、友人に教えてもらいながら餌釣りを楽しんでいました。

3月から釣りを始め、その年の盆前に、波止ガイドを基にしまなみ海道に釣りに出かけたのですが、釣れるのはフグばかり。

場所移動するにも土地勘もなく、近くに見えていた小場所へと移動。

ここもフグだらけで、ヤケ糞でボトムまで沈めてグリグリ巻いて来たらグンッてアタリが⁉︎

フグより走り回る魚の正体は、16cmほどの小アジ。

水面から抜き上げ、常夜灯の光に照らされた黄色い魚体の美しさは今でも忘れません。

居付きのキアジと呼ばれることも、後から知りました。

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この日、餌とは言え、このキアジを釣っていなければ、アジングになど興味を持たなかったと思います。

それくらい印象的な光景でしたし、メバルとは違うスピード感のある引きに感動しました。

その後、ワームでアジが釣れる事も解り、年末まで、しまなみの体高のあるキアジを追い続けて、最終的に26cmを釣り上げる事が出来た事は、私を中毒患者にするには十分過ぎる結果でした。

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それからというもの、毎週2回はこの場所に通い、人知れずアジングを楽しんだのは良い思い出です。

今では、沖の砂を掘り返したり、潮流が変わったりして、滅多にアジが寄りつかない場所となってしまったのが残念でなりません。

 本当に偶然に偶然が重なって、初心者の頃に真鯵と出会えたことは私にとっては幸運だったと思います。